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大学の学びは「持続可能性」で

11/15(金) 17:12配信

ベネッセ 教育情報サイト

社会の複合的な課題を解決するため、文系・理系を超えた教育の必要性が叫ばれています。これから、どのような学び方が必要なのでしょうか。世界が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」をヒントにすると、新しい切り口から大学や学部を見ることができそうです。

SDGsを使って研究例を分類

現代社会で起きるさまざまな課題は、従来の文系・理系という学問の枠組みでは扱うことが難しいと言われます。人工知能(AI)に活用する「ビッグデータ」を扱うには、理系の素養は不可欠ですが、人文社会系の知識があれば、なお強みを発揮できます。そのため、文理融合型の学部を立ち上げて研究拠点を設けるなど、改革を進める大学も続出しています。

しかし「文理融合の学び方」といっても、いまひとつイメージを持ちにくいものです。そんな中、宇都宮大学がこのほど公開した「宇都宮大学SDGs事例集」を見ると、身近にある文理融合の勉強の仕方が見えてくるかもしれません。
SDGsは持続可能な世界の実現に向けて国連が掲げる目標ですが、同大では、大学が取り組む場合には▽どのように実施するかの処方箋はない▽17の目標は相互に関連しているので一つを達成しよとすると他の目標とトレードオフ(一方を立てると他方が立たない関係性)が生じる……などの理由から「言うは易く行うは難し」と捉えています。そこで事例集は、同大の教育研究活動をSDGsの観点から取りまとめ、「見える化」することから始めようというのです。

たとえば工学部電気電子工学科のレーザーシステムを自作する研究は、「産業と技術革新の基盤をつくろう」という目標に該当すると同時に、「質の高い教育をみんなに」「つくる責任つかう責任」といった目標にも該当すると紹介しています。教育学部地学研究室では、宇都宮市の気候調査を実施し、データの蓄積と解析から都市政策の基礎資料を得る研究を行い、「住み続けられるまちづくりを」と「気候変動に具体的な対策を」の二つの目標を掲げています。

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最終更新:11/15(金) 17:12
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