ここから本文です

“国費27億円”に批判も…皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」の課題は

2019/11/15(金) 15:41配信

AbemaTIMES

 ジャーナリストの佐々木俊尚氏は「江戸時代、民衆の中で天皇家はあまり認識されておらず、“京都の奥の方にいる神主さんの親玉”くらいの位置づけだった、というような話もある。それが明治維新後、藩ごとにバラバラになっていた国民を“日本人”として統合するための象徴、帝国主義の時代に欧米列強と対抗していくための権威の象徴になった。そして国家神道と結びつき、儀式も非常に派手になった。太平洋戦争のこともあって悪いイメージがついている面もあるが、本来、日本の神道というものは地味なもの。松明の中で静々と歩かれる厳かな雰囲気を残し、太古の昔のように簡素なものにした方が今の日本人には受け入れられやすいのではないか。また、上皇さまのイメージでもあるが、この何十年かで、もはや天皇は“偉い人”ではなく、“我々の日常を見守ってくれている人”というイメージに変わっていると思うし、それに沿うような新しい儀式があってもいいのではないか」と問題提起。

 慶應義塾大学の若新雄純特任准教授は「これによって国民に神道を強いるといったメッセージもないと思うので、僕は全く気にならなかった。そして、本来の目的が達成されていれば、安いコストでできていてもいいが、この“目的”というのがとても難しい。世の中の色々なものがオープンに向かっているし、プロセスを開示して合理的にやるということも大事だが、国というものは、そんなに単純ではない。不完全さや完璧ではないものをあえて神秘性で補うことで大きなものがまとまることもあると思う。だから公開すべきものは公開して明確にしつつも、不明確な部分もあえて守るということでないか」とコメントしていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

2/2ページ

最終更新:2019/11/15(金) 15:41
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事