ここから本文です

アウトドア・ファッションをA1に 新型 アウディA1シティカーバーに試乗

11/15(金) 9:50配信

AUTOCAR JAPAN

アウトドア・ウェアをまとったアウディA1

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
 
アウトドア・ウェアをまとったアウディA1が、A1シティカーバー。SUVやクロスオーバーの人気は高まる一方だが、大きなボディサイズがゆえ、狭い街路での移動や駐車場探しはコンパクトカーと比べると簡単ではない。どんなドライバーでも楽しいと思える時間ではないだろう。

【写真】A1シティカーバーとライバル (123枚)

そんな前提もあって誕生したのが、完成度の高いA1をベースにした、A1シティカーバーだ。ホイールアーチや前後バンパーの下部にプラスティック製のカバーが付き、アウトドア・スタイルを明確に主張する。

フロントグリルにはアウディのSUV、Qシリーズと共通する6角形のものが与えられている。地上高は50mm嵩上げされ、岩場ではなく、歩道の段差を超えることも容易になった。見た目によらず、4輪駆動のクワトロの設定はない。

エンジンは1.0Lの115psと、1.5Lの150psの2種類のガソリンターボが用意される。アウディとしては初めてのコンパクトカーとSUVファッションとを融合させたクルマだが、他社にはライバルモデルが控えている。

英国にはかつてローバー・ストリートワイズというクルマがあったが、現行でもフォード・フィエスタ・アクティブや、キアXシードなどが存在する。どちらもA1シティカーバーよりかなり安価。アウディとしては、プレミアムさで差別化を図りたいところだろう。

走り味や乗り心地はA1と同等に良好

クルマの中身としては、標準のA1と大きな違いはない。1.0LエンジンはA1 30TFSIに搭載されるものと同じで、試乗ではA1との相性は最適だと感じたユニット。低音を響かせながら、シティスピードまで力強く加速するし、高速道路での巡航走行にも不足のない粘りがある。

試乗車には7速デュアルクラッチATが搭載されていたが、急発進時の不要なためらいも殆ど感じられなかった。アウディ製モデルの中には、発進時に気になるクルマがあるだけに好印象だった。

お洒落をしたぶん、A1シティカーバーは標準のA1と比べて40kgほど重くなっている。しかし走行性能に与えた悪影響はほぼないといって良いだろう。0-100km/h加速をA1 30TFSIで比較すると0.4秒ほど遅いが、極わずかな差だから多くのドライバーは気づかないと思う。

乗り心地も通常のA1とほぼ同じ。フォルクスワーゲン・ポロと並んでクラス最高の乗り心地を備えていただけに、嬉しいところ。引き締められたサスペンションが付いてくるSラインの設定もない。無用に選んで、乗り心地を悪化させてることもないはず。

大きな起伏やスピードバンプでも、長さを増したサスペンション・トラベルのおかげで衝撃の吸収性も良い。ミニと比較しても快適だと思う。コーナリング時のボディロールは通常のA1よりも多めだが、運転を邪魔しない、充分に煮詰められた範囲に留まっている。

ステアリングの操舵感もグリップ力が感じられ正確。狭い道やカーブでも、不安感なくクルマを進めていける。狭い都市部でも充分軽快に操れるはず。ただし、フロントタイヤの状況はほとんどステアリングに伝わって来ない。

1/2ページ

最終更新:11/15(金) 9:50
AUTOCAR JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事