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気多大社「入らずの森」開放 来月、「氣の葉祭」祈願者に限り

11/15(金) 1:26配信

北國新聞社

 羽咋市の気多大社の本殿背後の社叢(しゃそう)「入(い)らずの森」の神門が12月に開扉される。天皇陛下の即位を記念し、古くから神域として立ち入りが禁じられている森に一般の人が初めて足を踏み入れる。

 国天然記念物の入らずの森は、約3・3ヘクタールに樹齢数百年の原生林が広がる。神職でも年に一度だけ、大みそかに奥宮祭祀(さいし)を営む時しか入ることが許されていない。

 昭和天皇が1983(昭和58)年5月に訪れ、「斧入らぬ みやしろの森 めづらかに からたちばなの 生ふるを見たり」との御製を残したが、気多大社によると、一般人はこれまで立ち入った例がない。

 加賀藩が保護した森には素戔嗚(すさのおの)尊(みこと)と妻の櫛稲田姫(くしいなだひめ)が鎮座し、2柱の神様の「氣(き)」が満ちているとされる。12月1~31日に行われる「入らずの森 氣の葉祭」で祈願した人が入らずの森の中で気をいただく機会に恵まれる。

 気多大社によると、入らずの森は日本海から吹き込む潮風の影響を受け、以前に比べて生育環境が良くない。平成の時代に石川県巨樹の会の指導で「神木の杜」構想を進め、生育が似通う日本海側の神社から神木の種子や苗木を譲り受けて周辺に育ててきたが、思うように進んでおらず、貴重な森を後世に残すため、一般の人にも現状に理解を深めてもらおうと、初めて森に入ってもらう決断に踏み切った。

 14日の大嘗宮の儀に合わせ、責任役員会で決定した。三井孝秀宮司(58)は「皆さんとともに何とか森を守り、後世に伝えていきたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:11/15(金) 1:26
北國新聞社

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