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Obsidian Entertainmentの最新作『Grounded』は、「自分が小さくなったらどうなるんだろう?」という子どもが抱く夢を実現したサバイバルアクション【X019】

11/16(土) 19:02配信

ファミ通.com

文・取材・撮影:古屋陽一

 X019の開催初日の夜に行われたInside Xboxの特別番組で、記者がひときわ気になったタイトルの1本が『Grounded』。なぜかというと、開発を手掛けているのがObsidian Entertainmentだったから。Obsidian Entertainmentと言えば、プライベート ディビジョンのパブリッシングによる『アウター・ワールド』をこの10月にリリースしたばかり。同作が宇宙の辺境を舞台にしたオープンワールドRPGということで、『Grounded』との世界観の違いに少し驚かされたのだ。

 調べてみると、ゲームタイトルが“接地した”という意味を持つらしい『Grounded』は、アメリカの片田舎を舞台にした、一人称アクション。主人公はとある理由からミクロ化してしまった子どもたちで、サバイバルのために戦うことになる。

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https://www.famitsu.com/news/201911/15187079.html



 今回取材に対応してくれたのは、ゲームプレイプログラマーのロビー・アタデロ氏。Obsidian Entertainmentというと何となくRPGというイメージがあるが、本作開発の経緯を聞いてみると、「サバイバルゲームを作りたかったから」とストレート。Obsidian Entertainmentには150人を超えるスタッフがおり、RPGのみならず、いろいろな領域に力を入れるべく、小さなプロジェクトを立ち上げて、いろいろと試しているらしい。そのなかの1本として認められ、正式に始動したのが『Grounded』だったようだ。


 サバイバルゲームということで検討しているときに、「自分たちが小さくなったらどうなるんだろう?」というアイデアがひらめいたのだという。「大人になるまでに、誰しも一度は“自分が小さくなったらどうなるんだろう?”と夢想するかと思うのですが、そんな夢をゲームにしてみたかったのです。そのアイデアをベースに、世界観を膨らませていきました」とアタデロ氏。


 さて、小さくなった子どもたちに立ちふさがるのは、『ミクロイドS』ではないが(ちょっと例が古いか)、まずは虫たち。たとえば、ふつうのサイズだったら簡単に踏み潰せてしまうようなアリが、巨大な存在となって襲ってくるのだ。「虫に相対するには武器が必要ということで、サバイバルのためにツールを作るところから始まります。落ちている木を拾って矢を作ったり、石を拾ってハンマーを作ったり……。虫から身を守るために壁を作らないといけないこともあります。そして、ときには殺した虫を焼いて食べたり……と、そんなゲームです(笑)」という。10階立ての家を作って、虫の頭をトロフィーにしたり、小さいテントを作ってキャンプファイアーをするといったことも可能なのだという。


 ところで、サバイバルゲームだからということでもないのだろうが、本作の主人公はけっこうあっさりと倒される。「虫ごときに負けられるか!」と猪突猛進すると、あっけなく返り討ちにあったりする。てんとう虫なんて、見た目がかわいいから、ついついなめてかかると、その体の固いことといったら! 何回も石斧を振るってもダメージを与えている気配すらなく、逆に一撃で倒されてしまう。到底勝てる気がしないが、記者が泣きを入れると、「もう少しレベルアップをして強い武器を作らないといけないですね。そのクラスになると、盾を用意して防御する必要もあります」とアタデロ氏。さらに言えば、「本作にはいろいろなオプションが用意されていまして、矢を投げて遠隔からダメージを与えたり、爆弾を投げて倒したり……と、いろいろな戦いかたができるんですよ」とのことで、バラエティーに富んだ攻撃が楽しめるようだ。


 一方で、難しいばかりが本作ではない。アタデロ氏いわく「スムーズに楽しめるように」ということで、いろいろと救済措置が用意されているという。たとえば、築き上げた家は、一度倒されても、つぎのプレイに継続されるというのは、そのひとつ。

 また、本作はリュックサックを背負って冒険をし、アイテムなどを拾うとそのリュックに入れることになるのだが、虫に倒されるとそのリュックは中に入れたアイテムもろとも、その場にドロップされる。その後、リスポーンしたキャラクターが、そこに行けば、アイテムを取り戻せるのだ。これに対しては、せっかく集めたアイテムを無駄にしないという救済措置に加えて、「死ぬことに意味をもたせたかった」(アタデロ氏)という意図もあるようだ。「ここで死んだから、もう1回ここに戻ってやり直そう、という気持ちになってほしいんです」という。

 いずれにせよ、アタデロ氏には「サバイバルというと難しくなりがちだと想像されるかもしれませんが、ストーリーも味わってほしいですし、スムーズに楽しめる作品になっています」という思いがあるのだ。


 さて、本作では最大4人まで参加しての協力プレイが可能だ。すべてのフィーチャーはシングルプレイで満喫できるようにしているが、グループで遊ぶとより楽しくなるようなゲーム性にしているのだという。「お互いが拾ってきたものを使って、基地をいっしょに作ったりするとか」とのこと。サバイバルは助け合いが肝心というわけだ。

 「とにかくサバイバルゲームを楽しんでほしい」(アタデロ氏)という『Grounded』の発売日は2020年春。日本での展開は未定だが、毛色の違ったタイトルとして、期待したい1本だ。

最終更新:11/16(土) 19:02
ファミ通.com

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