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便秘に悩む人は全国450万人! 「すんなり出す」ために大切な4つの習慣

11/16(土) 9:00配信

婦人公論.jp

平成25年の厚生労働省国民生活基礎調査によると、便秘に悩む人は全国で450万人にのぼります。しかし、便秘の定義は明確ではないため、さまざまな誤解が広がっているようです。快便生活を送るにはどうすればいいか、大腸・肛門機能の専門医・神山剛一さんに聞きました。(イラスト=おおの麻里 取材・文=鈴木裕子 構成=天田泉)

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◆目指したいのは「するするバナナの便」

そもそも便秘とは、どういう状態を指すのでしょう。医学上の定義では「正常な排便は、1日に3回~3日に1回」(『慢性便秘症診療ガイドライン2017』より)です。つまり、それよりも頻度が少ない場合は、「便秘」と捉えられています。

「『何日も便が出ないから便秘だ』『お腹が張るのは、便がたまっているからでは?』『吹き出物がひどいのは便秘のせい』……という誤解や思い込みから下剤を飲み続け、症状を悪化させたり、便が出なくなったりするケースも少なくありません」

と大腸・肛門機能の専門医である神山剛一先生は話します。実際には、排便のしくみについてはまだ解明されていないことが多く、便秘の症状を明確に定義することはできません。

「週に1回の排便でも、体調に問題がなく、本人が困っていなければそれは便秘ではないのです」(神山先生。以下同)

また、「便がすっきり出ない=便秘」ではありません。すっきり出ないことの大きな原因は、忙しさなどの諸事情で、本来の排便のタイミングを逃してしまっているから。それなのに便を出そうとするので、「すっきり出ない」と感じるのです。

「本来の便意とは、直腸がしぼもうとする力によって起きるもの。そのタイミングで出せば、すんなり排便できるのです」

気持ちよく排便するためにもう一つ大切なことは、理想的な“するするバナナ”の性状(質と状態)である便を出すこと。

「“するするバナナ”は、うるおいがあるので力まずとも出ます。また、消化された食べ物が大腸を通過する速度(=便が形成される時間)をトランジットと呼びますが、これが遅すぎず、速すぎもしないときに理想の便が形成されるのです。自分の便がいまどの状態なのかをチェックしてみてください」(下の「ブリストルスケール」参照)

◆食物繊維を多めに摂り腸内環境を整える

理想の便を本来の便意で出すには、まず食生活の見直しが必要です。

「便になる材料がなければ出るものはありません。便の中身はおもに食物繊維なので、意識して多く摂る必要があります。また、腸内環境を整えるために納豆や漬物などの発酵食品も積極的に摂りましょう」

一方で、自律神経を整えることも大切です。

「腸のはたらきは自律神経の支配下にあるため、そのバランスが乱れると便秘や下痢などの排便トラブルが起きやすくなります。自律神経が乱れる原因はさまざまですが、見過ごせないのはストレスです。現代はストレスと無縁の暮らしをするのは難しいですが、趣味を楽しんだり体を動かしたりして、少しでも発散することが大切です」

具体的な方法は次のページから紹介します。もし、食生活を変えたり自律神経を整える工夫をしても、便が出なかったり便意を感じられない場合は、何らかの病気が隠れている可能性が。その場合は、排便トラブルの専門医を受診することをおすすめします。

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最終更新:11/16(土) 9:00
婦人公論.jp

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