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世界的にも珍しい「鉄道」が都市を作った日本ーーその根底には神社仏閣の存在があった

11/16(土) 6:00配信

GetNavi web

2019年11月1日。東京の一番新しいランドマークとなるだろう渋谷スクランブルスクエアがグランドオープンを迎えた。地上47階、高さ230メートル。ビル内に212店舗の小売店と広大なオフィススペースを擁する巨大商業ビルだ。

新しいランドマークのインパクト

筆者が訪れたのはグランドオープン当日。ものすごい人出だった。屋上展望台はそもそも完全予約制なので無理。ビル内に入るだけでも入場規制があり、そこそこ待った。そして中に入ったら、2階以上に上がるために一度地下1階まで降りてから上りエスカレーターに乗らなければならない。こんなに人が集まる理由は、このビルがJR渋谷駅のすぐ上で、JR、地下鉄銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線、田園都市線、井の頭線を使う人たちの利用圏内にあるからだろう。

このビルを運営しているのは、東急とJR東日本、そして東京地下鉄3社の共同出資による合弁会社だ。専門家によれば、同じフロアに東急系とJR系の事業者が入り混じる形で出店している形態にも、3社が手を組んで生み出した新しい商業ビルらしさが出ているという。確かに、素人目線から考えても「エキュート」(JRグループ)と「フードショー」(東急)のロゴがとなり合うように設置されている光景は見たことがない。

リアル『A列車で行こう』な風景

渋谷の街が一望できるスポットから外を眺めながら、どこかで見たことがある風景だと思った。筆者が昔かなりハマったパソコンゲーム『A列車で行こう』の3Dバージョンにすごく似ている。鉄道と都市開発がテーマのシミュレーションゲームだ。リアル『A列車で行こう』な外の景色を見ながらさらに考えた。鉄道は、都市にとって血管のように機能するものなのだろう。

立ち並ぶビルや行き交う人の流れを見ていると、鉄道がもたらす効果を実感せずにいられない。この原稿では、そういう実感や都市開発の背後に見え隠れする思惑に触れた本を紹介したい。鉄道と都市が生み出す発展の相乗効果は、箱庭ゲーム的な視点から俯瞰することもできるのではないか。

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最終更新:11/16(土) 6:00
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