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カロリーメイトやソフトバンクの広告も!同世代写真家・石田真澄さんのコトバ(1)

11/16(土) 22:30配信

magacol

女子高生が走るソフトバンクのビジュアルに、空手着が勇ましい部活男子のカロリーメイト広告。石田真澄さんの写真はどこか優しく、(自分は体験したことがなくても)懐かしく、胸をぎゅっと掴まれる。映える写真を撮れる人はたくさんいるけれど、石田さんは何が違うんだろう?――キラキラな表参道のイメージとはちょっと違う、裏手にある喫茶店でお話を聞きました。

渦中にいると、見えないこと。

――表参道にこんな落ち着く喫茶店があるとは! このプリン、お手本みたいなフォルムですね…

石田さん:ほんと、このプリン最高ですよね(小さなカメラを出してパシャリ)。学校帰りとか、よく来るお店なんです。

――大学4年生ですもんね。カメラはいつから始めたんですか?

石田さん:中学生のときです。ガラケーのカメラの性能が上がっている時期で。それまでは文化祭とか修学旅行くらいしか、カメラを持って外に出ることってなかったんですけど、ガラケーのおかげで毎日写真を撮れるようになって! 「写真って楽しいな」って思ったんです。その流れで中2の誕生日プレゼントに、デジタルの一眼レフをリクエストして、親に買ってもらったのが、はじめてのカメラです。

――ご両親も、あのときカメラを買って本当によかったって思っているでしょうね!

石田さん:どうでしょうね(笑)。母親の家系が全員薬剤師なので、私も同じように「将来は薬剤師になるのかな?」なんて思っていた時期もありました。姉は栄養士なんですよ。特に母親がとにかく堅実なので、友達にも「石田のお母さんにフォトグラファーになるから就職しないなんて言ったら、絶対許してくれないでしょ」って言われていたくらいで(笑)。私自身も就職するかしないかで迷っていたし、自分から両親に将来のことは話さないようにしていましたね。

 でもほんとここ半年くらいで、母親に「就職するの?」って言われたんですよ。「えっ、就職しないなんて選択肢が母親の中にあるの!?」っていうのが驚きで!(笑)母も見てくれていたのかなって、なんだか嬉しくなりました。

――それは嬉しいですよね。それから高校時代も写真を撮り続けて。

石田さん:そうですね。私、みんなが楽しそうにしているのを見るのが好きなんです。 友達の誕生日のお祝いをしているとき、放課後に購買で飲み物を買って一生喋ってるとき。そうやってみんながわ~!」って楽しそうにしているときに、ふと「この瞬間が終わってほしくない」と思ったんです。その輪の内側にいるよりかは、引いて見るタイプだったんですよ(笑)。 集合写真を撮っているところを撮る、みたいな。「そうそう、楽しいよね~」って思ったりしながら、その瞬間を撮るのが好きだったんです。

――3歩くらい下がって、俯瞰的な視点ですね。

石田さん:そうです、そうです(笑)。渦中にいると、その瞬間って意外と一瞬だったりするし、忘れちゃうなと思って。それって自分がその中にずっといたとしたら、きっと気づけていなかったと思うんです。一度引きで見てみたから、“かけがえのないもの”にも、“時間”にも限りがあることに気づけて。私の中ではその気づきがすごく大きかったです。

――だから石田さんの写真は、見守っているというか、なんだか優しいんですね。

石田さん:見守る…うん、いい言葉ですね。そんな風に言っていただけて、すごく嬉しいです。ありがとうございます。

ーーなんだかストンと腑に落ちました。お友達も石田さんに撮ってもらえて、羨ましいなあ~。

石田さん:いやそれが、盛れる写真ではないから、友達には全然好まれなくて!LINEのアルバムで写真をみんなで共有していて、私の写真もそこに混ぜて送ってはいたんですけど……結局フィルムだと、肌がキレイに見えないんですよ(笑)。やっぱりデジタルのほうが盛れるし、可愛いから、みんなそっちをインスタの投稿に使うんです。SNOWとかSnapchatも流行っていたので、私の写真なんて全然使わない、使わない(笑)。

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最終更新:11/16(土) 22:30
magacol

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