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関西人がずっと「全国共通語」だと思っていた言葉3選

2019/11/16(土) 11:15配信

LIMO

「押しピン」? それとも「画鋲」?

「押しピン」と聞いても意味はなんとなく通じます。しかし、関東の人からするとあまり耳馴染みがありません。「押しピン」を同じく広辞苑で調べると、「画鋲に同じ」と出てきます。

ところが話は簡単ではありません。実際には「画鋲」の意味で「押しピン」を使う人と、「押しピン」と「画鋲」を使い分けている人も見られるのです。使い分けている人によると、薄くて平らな金属の頭部がついているものは「画鋲」、プラスチックでできたつまめるものは「押しピン」なんだそうです。

関東の人から見ると、どちらも同じ「画鋲」で、呼び分けるなど考えたこともないという人も多いかもしれませんが、

〈使い分ける派〉
「関西では当たり前のように使い分けて言ってる」
「『押しピン』と『画鋲』は、方言とかではなく別物として使い分けたい名称」

〈使い分けない派〉
「押しピンと画鋲は呼び方が違うだけ」
「押しピンは、形関係なく画鋲全般のこと」

SNS上ではこのように、関西人の中でも意見が分かれています。

これも方言かも?

ほかには、「食材についての言葉は意外と方言だと気づかない」と指摘する人もいます。大阪出身のAさんは「オカンから『かしわ買(こ)うてきて』ってよく頼まれたりしました」と話しますが、「かしわ」とは鶏肉のこと。もともとは日本在来種の茶色または黄色っぽいニワトリの肉のみを指していたといい、関西以外に九州などでも使われるそうです。ほかにも、「おじや(雑炊)」や「かやくごはん(五目飯、炊き込みごはん)」、アメは「あめちゃん」、豆は「おまめさん」、お粥を「おかいさん」というように「さんづけ」するなど、「全国共通だと思ってた」という言葉はよくあるようです(「おじや」はもともとは単に「雑炊」を指す女性言葉だという説もあります)。

Aさんの考察によると、「仕事の関係で東京に来ている関西人は、仕事の話やテレビの話は普通にしますけど、生活の話はわりと仲がいい人しかしないから、意外と指摘されなくて方言だと気づかないのではないか」とのこと。

何十年も生きてきた中で、当たり前に使っていた言葉が「実は方言だった」と知ったときの衝撃は、言葉に言い表せないほどです。もしかしたら、いま話しているその言葉も、ほかの地域では意外に通じないかもしれません。

クロスメディア・パブリッシング

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最終更新:2019/11/19(火) 6:05
LIMO

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