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リブラのビジョンをすでに実現──グローバル決済競争に勝つためのステラのプランとは?

11/16(土) 11:47配信

CoinDesk Japan

メキシコ政府が承認したモバイルアプリがある。アメリカに滞在する2万人の移民労働者が、ステラ(Stellar)ネットワークを使ってメキシコ本国での請求書の支払いに対応できるようにするアプリだ。

ペソに裏付けられたステーブルコインを利用したアプリ「サルド(Saldo)」の生みの親、マルコ・モンテス・ネリ(Marco Montes Neri)氏は「ステラは、すべての規制上の義務に対応するために一連のプロトコルと基準を生み出した」と述べた。

「人々の実際のお金を扱いたければ、規制当局と協力することが不可欠」

このテーマは、11月上旬にメキシコシティで開催されたカンファレンス「ステラ・メリディアン(Stellar Meridian)」で繰り返し語られた。カンファレンスの約350名の参加者の大半はステラの開発者だった。

金融規則を受け入れることは決定的なテーマだったようだった。フェイスブック(Facebook)の「素早く動き、破壊する」という合言葉はここには相応しくなかった。

「ステラを実際に人々にとって便利なものにすること」は常に目標だったと2014年にステラを生み出したジェド・マケーレブ(Jed McCaleb)氏は語った。

「最終的には常になんらかの規制にまつわる状況に行き着く。(中略)我々はそれを避けることはできない」

マケーレブ氏は現在、ブロックチェーン・ベースのグローバル決済をめぐる競争がますます激化するなか、ステラ開発財団(Stellar Development Foundation:SDF)のCTO(最高技術責任者)を務めている。

2012年、マケーレブ氏はリップル(Ripple)を共同創業した。リップルは現在、国境を超えた銀行送金に重点を置いているが、フェイスブックのリブラ(Libra)プロジェクトによってここ数カ月、仮想通貨を使った送金の議論は規制当局による厳しい監視の目に晒されている。

ステラの強みは、プロトコル自体にコンプライアンス・レイヤーが搭載されており、すでに稼働していること。これによってユーザーは、一般的な顧客確認(KYC)とアンチマネーロンダリング(AML)基準に対応することができる。

ネリ氏は、このことが自分が行っているようなビジネスにとって、例えばイーサリアムではなく、ステラを有益なものにしていると述べた。

「他のテクノロジーには、そのようなレイヤーはまだ存在していない。なぜなら重点ではなかったから」とネリ氏。

「開発は可能。だが、同じようことを目指す他のプロジェクトと互換性がないことが問題だ」

SDFのCEO、デネル・ディクソン(Denelle Dixon)氏は、人々が規制に対処することをサポートしたいだけではないと述べた。

同氏は規制を設定する側の人たちのところに行き、ブロックチェーン・テクノロジーがいかに世界をより秩序ある場所にしているかを示したいと考えている。

「我々は、より多くの規制当局を巻き込むことに重点を置く必要がある」

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最終更新:11/16(土) 11:53
CoinDesk Japan

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