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我慢比べに強い琉球ゴールデンキングス、勝負どころで集中力を高め滋賀に競り勝つ

11/17(日) 9:05配信

バスケット・カウント

拮抗した展開が続く中、「選手が我慢してくれた」

文・写真=鈴木栄一



11月16日、琉球ゴールデンキングスが本拠地で滋賀レイクスターズと対戦。序盤から僅差で試合が推移する中、最後まで集中力を切らさず崩れることがなかった琉球が63-56で競り勝った。

前半、両チームともノーマークを作りながらシュートを続けて外してしまう決定力不足を露呈したことでロースコアの展開に。滋賀の29-28で試合を折り返すも、第3クォーターに入ると琉球はオフェンスリバウンドからの分厚いオフェンスを仕掛け、残り3分半に福田真生の3ポイントシュートで43-33と突き放しにかかる。だが、滋賀もクレイグ・ブラッキンズの3ポイントシュートなどですぐに詰める。

第4クォーターも拮抗した展開の我慢比べとなるが、ここで滋賀が崩れてしまう。

琉球の5点リードで迎えた残り3分半、滋賀はオフェンスでパスミスからターンオーバー。次のポゼッションで琉球はデモン・ブルックスがインサイドに切れ込んで得点する。さらに直後の滋賀のインバウンドパスで、齋藤拓実がヘンリー・ウォーカーにパスを出すが、ウォーカーがこれを全く見ていない痛恨のイージーミス。楽々とパスカットしたブルックスが再びドライブし、齋藤のファウルを受けながらも決め切るバスケットカウント。フリースローを決めることで琉球はリードを2桁とし、そのまま逃げ切った。

琉球の佐々宜央ヘッドコーチは、この5点から10点へと一気にリードを広げた場面をターニングポイントに挙げた。「お互いシュートが入らない中でフラストレーションが溜まる試合だったと思います。ただ、その中でも選手が我慢してくれた。点差を広げられる時にしっかりとそれができた。8点差のインバウンドパスをウォーカーが見ていなくてデモンが決めた。あれで試合が決まったと思います」

田代直希「ドライブでチームにアクセントを」

滋賀の指揮官ショーン・デニスは、「フィジカルでタフな試合の中で、自分たちがやらなければいけないバスケットは遂行できた」と総括した後、次のように敗因を語った。「たくさんあったオープンなシュートを決めきれなかったのが一つの大きな要因。特に向こうが何かやってきたというより、自分たちが決められなかった。もう一つ、競り合いでのミスから学ばなければいけないことがあります」

この競り合いでのミスは、すでに触れた第4クォーター3分半からの自滅だ。また、シュートについてはこの試合、滋賀の代名詞である3ポイントシュートがチーム全体でわずか35本中8本成功のみ。高橋耕陽が4本中3本成功も他の選手はすべて不発に終わった。特に狩野祐介、ヘンリー・ウォーカーの2人で13本中成功なしは、「ベストシューターの2人が決められなかったのは痛かった」と指揮官が嘆いたように、シュートは水物とはいえあまりに大きな誤算となった。

最後まで3ポイントシュートが不発で攻め手を見いだせなかった滋賀に対し、琉球はここぞの場面でしっかりゴール下にアタックできた。その立役者は田代直希で、第3クォーターまで無得点も第4クォーターに積極的なドライブから6得点を記録。田代は自身のプレーの変化をこう語る。「前半から少し考えすぎて積極性を欠いた場面が多かった。ファウルも重なって第3クォーターもすぐに交代という形で、ベンチにいる時間が長かったです。そこでもっとハッスルしなければいけない。ドライブでチームにアクセントを加えることを意識しました」

また、「前半、相手が思ったより守備でスイッチを使ってこなかったので、シンプルにピック&ロールで攻められる感覚はありました」との冷静な分析も、チームを救う強気のアタックへと繋がった。

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最終更新:11/17(日) 9:05
バスケット・カウント

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