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つながる重み(11月17日)

11/17(日) 8:49配信

福島民報

 小野町のJR磐越東線小野新町駅に、いつもの朝が戻った。台風19号の影響で、いわき駅までの間が十月十二日から運転を見合わせ、一カ月を過ぎて再び動きだした。いわき市から小野高に通う生徒は、部活動のため列車に乗り、安堵[あんど]の表情を浮かべる。

 交通網の修復が進み、県内のJRは全線再開を果たした。一方で、水郡線は茨城県内の鉄橋が流れ、県境を越えた先の常陸大子駅から十キロほどの再開は数年単位の時間を要する。阿武隈急行は宮城県での被害が大きく、伊達市の富野駅以北で運行の見通しが立たない。

 八年前の新潟・福島豪雨で被災した只見線は、金山町の会津川口駅から只見町の只見駅まで不通が続く。代行バスが走るが、地元の人々は「全てが通ってこそ鉄道本来の価値がある。このままでは廃線になる」と危機を訴えた。熱意が実り、二〇二一(令和三)年度をめどにした復旧を目指す。

 鉄道は、ひとたび壊れると元通りに直すのに長い歳月と費用がかかる。自動車が普及しているとはいえ、沿線住民の通学、通勤、通院に欠かせない。車窓に山や川の美しい風景が流れる路線は、観光面でも大切な役割を担う。利用者は、つながるその日を待つ。

最終更新:11/17(日) 8:49
福島民報

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