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巨石刻み、磨いて芸術に 石の町・真鶴で彫刻祭、制作工程も公開

11/17(日) 10:50配信

カナロコ by 神奈川新聞

 地元特産の小松石を素材にした作品をアーティストが制作するイベント「石の彫刻祭」が30日まで、真鶴町内で開催されている。来年の東京五輪・パラリンピック期間中に展示する作品の制作工程を公開し、小松石の魅力発信や石材業の活性化、文化芸術分野での観光客誘致を目指す。町民や観光客が参加できるワークショップも開き、「石の町・真鶴」の魅力をアピールしている。

【写真】横浜船渠・第二号ドックに使われた真鶴産の小松石

 町内の山間部で採掘され、墓石や庭石などに利用されている小松石。町では東京五輪前年の1963年に日本初の野外彫刻展が催されており、12人の彫刻家が小松石を使った作品を制作した。完成作品は五輪会場の代々木競技場などで発表。来年の東京五輪でも、小松石の価値を芸術分野から開拓し町の基幹産業の活性化を図ろうと、町や石材事業者などが企画した。

 今回は11人の作家が参加。番場浦駐車場とケープ真鶴を舞台に、週末を中心に制作する様子を公開している。イラン人のホセイン・ゴルバさんは高さ約1メートル、横約1・2メートルの石の表面を座れるように研磨。高さ約3メートル、最重量となる約15トンの石の表面にハンドドリルなどで模様を入れている北川太郎さんは「石の魅力を引き出せる作品にしたい」と意気込む。

 冨長敦也さんが手掛けるハート形の巨石を磨く作業には、町民や観光客らの参加も可能。「ラブ・ストーン・プロジェクト」と銘打つワークショップで、参加者は冨長さんから指導を受けながらサンドペーパーを使ってつやを出す作業を体験できる。週末に催され、各回先着20人。

 17日には、ケープ真鶴でトークイベントを開催。アーティストが作品のコンセプトや小松石の魅力などを語る。午後2時から4時までで、彫刻祭のホームページから申し込む。

 町は「小松石が彫刻作品に変わる工程を見てほしい」と来場を呼び掛けている。作品は来年6~7月には出そろい、五輪期間中に町内各所で披露する予定という。

 制作は午前10時ごろから午後3時ごろまで。荒天中止。ワークショップ、トークイベントはいずれも参加費無料。問い合わせは、町政策課電話0465(68)1131。

神奈川新聞社

最終更新:11/17(日) 10:50
カナロコ by 神奈川新聞

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