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氷川きよし語る“美意識” イメチェンの裏に歌手人生20年の葛藤と転機

2019/11/17(日) 9:00配信

オリコン

◆自分磨きは「ステージのため」 これから歳を重ねていくのは楽しみ

 もちろん、いかにネットに拡散性があろうとも、「面白さ」や「ギャップ」だけではここまで支持はされない。演歌歌手としてステージに立ち続けてきた氷川の歌唱力と声量、そして表現力があってこそ、ロックも歌いこなすことができたのは確かだ。この先も演歌・歌謡をはじめ、さまざまな表現に挑戦していきたいと語る。

「ステージというのは、歌手・氷川きよしを磨き、成長させてくれる場所。自分にとって、とても大切なものだと思っています。また、どの曲にも言えることですがステージで上手く歌えて、お客さまがワーッと喜んでくださっているとき。それが20年間変わらない、最も幸せを感じる瞬間です。歌手というのは、喜んでくださる方々の顔を目の前で見ることができる。本当に素晴らしい仕事をさせていただいているなと思っています」(氷川)

 ここ最近は、美意識の高さも世間の関心を集めているが、自分磨きをするのはそれもこれも「ステージのため」と氷川。「よく美の秘訣は?みたいなことを聞かれますが、面倒くさがりなところがあって、日頃のケアみたいなものはあまり意識してはやっていないんです(笑)。ただ、想像力や創作意欲を掻き立てるために、ファッションなどのショーやいろんなジャンルの音楽のコンサートには、積極的に足を運ぶようにしています」(氷川)

 来年からは次の20年に向けて走り始める。「意外と安定って好きじゃないんですよ(笑)」(氷川)という言葉からも、またいつか想像を裏切ってくれるような姿を見せてくれるかもしれないが、たゆまず歌手人生を歩み続けるその心の底にはどんな思いがあるのだろうか。

「曲がヒットするのは大切なこと。ですがもっと大切なのは、人の心に何かを残すことだと考えています。もっと言えば、こんな小さな存在の自分だけど、生涯を通して少しでも世の中を良いものに変えたい。それはすぐに実現できることではないですし、ときには批判されることもあるかもしれません。ですが、負けずに1つひとつ積み重ねていくなかで、人生の最後にその答えが出てくるんじゃないかと。ですから、歳と共にあちこち衰えていくのは自然のことで避けられない問題ですが、これから歳を重ねていくことは楽しみでもあります。頑張って人生を全うさせること。それが、私の歌手人生というものだと思っています」(氷川)

文/児玉澄子、撮影/厚地健太郎

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最終更新:2019/11/19(火) 16:25
オリコン

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