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新型ターミネーター「REV-9」ガブリエル・ルナ、スズキ・メソッドで役作り

11/17(日) 14:20配信

オリコン

 1991年に公開され社会現象にまでなった『ターミネーター2』(以下、『T2』)のその後の世界を描く、『ターミネーター ニュー・フェイト』(公開中)。「ターミネーター」の生みの親ジェームズ・キャメロンのプロデュースによる本作は、リンダ・ハミルトン(サラ・コナー)が『T2』以来、28年ぶりにシリーズに復帰し、アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800)との共演に、往年のファンが歓喜する中、新キャラクターたちにも注目が集まっている。イチオシは、未来から送られてきた新型のターミネーター、REV-9を演じるガブリエル・ルナだ。

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 『T2』で「審判の日」は回避したが、人類滅亡の危機は、終わっていなかった。新たな人類の希望、ダニー(ナタリア・レイエス)を消すためにやってきた最新の殺人ロボット、REV-9。ダニーを守るため、同じく未来からやってきたスーパーソルジャーのグレース(マッケンジー・デイヴィス)。REV-9による無差別な攻撃に追われ始めたグレースとダニーの前に、ターミネーターハンターのサラ・コナーが現れ彼女たちを助ける。

 ダニーを狙うREV-9の追撃しつこさといったら、『ターミネーター』の真骨頂。REV-9は、オリジナルのT-800と『T2』に登場したT-1000の特徴を組み合わせてできているが、その両方をはるかに超えた能力を持っている。それは、「とても人に好かれるような魅力を持ちつつ、致命的な恐怖を与える」(ジェームズ・キャメロン)、人間の感情をまねる能力。時には愛嬌を見せ、時には狡猾さを発揮する。そんなREV-9をルナは見事に自分のものにした。

 ハンガリー・ブダペストで撮影中、ルナと一緒にジムでトレーニングを行っていたシュワルツェネッガーが、役のために肉体改造に全力を注ぐルナを激ボメするコメントも伝わっている。「半年で体形を変えるのは本当に難しいことだ。役者というのは必ずしも自己鍛錬するとは言えない人たちだが、ルナが契約書に署名した時の写真と、撮影中の彼の写真を見ると、夜と昼ぐらいの差がある」(シュワルツェネッガー)。

 実は、REV-9を演じるにあたって、来日中の取材で「『子連れ狼』の剣豪のような、サムライ映画に見られる、非常に効率が良くて正確無比な、一刀両断的な戦い方に大いにインスパイアされた」と語っている。来日プロモーション中のリップサービスかと思いきや、そうではなかったことに好印象しかない。

 「(REV9の)半分の内骨格はモーション・キャプチャー・スーツを着て、スカル・キャップを被って演じたんだけど、つまりそれは肉体で物語を語らなければいけないということだった。今回はせりふもほとんどないし、身体のみで表現しないといけない。そこで役に立ったのが、(以前学んだ)演出家・鈴木忠志が考案したスズキ・トレーニング・メソッドだったんだ。

 歌舞伎の演出もしていた彼の訓練法は、体を居心地の悪い状態にして、日常生活で意識していない身体感覚を意識化させるというもの。REV-9は殺人ロボットなので、動いていない“静”の状態でも、常に周りの情報を視認し、吸収し、計算している。そういったキャラクターの存在が観客にしっかり伝わるよう試みました」。

 来日会見時、「T-800とサラ・コナーが、REV-9に向けて銃で撃ちまくるシーンは本当にワクワクしました。“ターミネーター”ファンだった僕の一生の夢が叶ったんだ。T-800に顔を殴られるシーンがあるんだけど、あのシュワルツェネッガーとアクションをしていると思うだけで童心に戻ったようで本当に楽しかった」と、屈託なく語ったルナ。レッドカーペットイベントで、ほかのどのキャストよりもファンサービスに応じていたのも彼だった。インタビュー取材中も明るく、笑顔で、同席していたマッケンジー・デイヴィスやナタリア・レイエスへの気配りもスマート。

 肉体改造に取り組む真面目さ、演技に対する情熱と探究心、それらを含めたルナ自身の人柄がREV-9を魅力的なものにし、それが物語に広がりと深みをもたらしている。

最終更新:11/19(火) 4:25
オリコン

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