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3河川の源「北海道大分水点」地図に表記 国土地理院が年内にも

11/17(日) 11:09配信

北海道新聞

日本海、太平洋、オホーツク海の流域を分ける

 【北見】大雪山国立公園内の三国山(1541メートル)の山頂近くにあり、日本海、太平洋、オホーツク海に流れ出る3河川の流域を分ける地点が「北海道大分水点(だいぶんすいてん)」との名で、年内にも国土地理院の電子地図に表記されることになった。14年前に会社社長野尻拓己さん(68)=北見市留辺蘂町=が命名。関係者らは「新名所として、登山客らを呼び込めるのではないか」と期待している。

大雪山系三国山の山頂から300メートル

 北海道大分水点は、三国山山頂から約300メートル西にある標高約1530メートルの丘。北見市、十勝管内上士幌町、上川管内上川町の境界点に当たり、三つの尾根が交差する。3河川の源流域で石狩川は日本海、十勝川は太平洋、常呂川はオホーツク海に注いでいる。三つの尾根は山脈となって海まで続き、この境界は「大分水嶺(れい)」と呼ばれる。

 地図愛好者の間では、三つの海域に注ぐ3河川の流域を分ける地点は大分水点と呼ばれ、全国に4カ所あるとされる。同院の地図に表記されるのは北海道大分水点が初めてという。

 野尻さんは2005年、珍しさを知って北海道大分水点と名付け、有志らで木柱を設置。当時の旧網走管内留辺蘂町(現北見市)も国土地理院に地名の認定、地図への表記を働きかけたが、同院は「名称が定着した時点で検討する」として、実現には至らなかった。

3市町が申請、「よく使われている地名」に

 今年9月、改めて関係する北見など3市町が申請したところ、同院が「よく使われている地名」と認め、地図への表記が決まった。当面は電子地図のみだが、一般的な紙製の地図には改訂の際に表記される予定。

 10月には道森林管理局が老朽化した木柱の代わりに石碑を新設。同12日の除幕式には3市町の職員や野尻さんら25人が参加し、石碑に水をかけるなどして祝った。野尻さんは「素直にうれしい。訪れた人が北海道の水の源を実感し、美しい自然を再確認する場であってほしい」と話している。(本郷由美子)

北海道新聞社

最終更新:11/17(日) 11:24
北海道新聞

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