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辛酸なめ子『新・人間関係のルール』14年ぶりのセレブパーティ

11/17(日) 16:00配信

本がすき。

衝撃のチャリティーパーティ

2005年、30代になったばかりの私は、緊張しながらそのセレブなチャリティーパーティに参列しました。「子供地球基金ファンドレイジングパーティ」という、収益が世界中の子どもたちのための支援活動に寄付されるという主旨の催し。

「子供地球基金」は1988年に創立され、病気や戦争、災害などで心に傷を負った世界中の子どもたちへ画材や絵本を寄付したり、アートワークショップを開催しているという素晴らしい団体で、代表の鳥居晴美さんは2018年のノーベル平和賞の候補(約30人のうちの1人)にもなられました。

一流ブランドや有名人が活動を支援していて、チャリティーパーティもかなり華やかです。

2005年に会場のグランドハイアットのグランドボールルームに伺った時は、日本にこんな貴族の方々がいらっしゃるとは……と衝撃を受けました。

完璧に手入れされた背中を露出したドレスのマダムや、宝石をきらめかせた上品な白髪の老婦人、上質な絹の着物をまとった若い女性、ドレスに毛皮を羽織った婦人、タキシードにブラックタイの紳士たち……。

「外苑前のヨガのスタジオ、行かれたことあります?」
「外苑前は遠いですね。もっと白金あたりにできればいいのに……」

といった会話に衝撃を受けました。

たぶん皆さん港区からほとんど出ないライフスタイルなのでしょう。

その時私は原宿で買った1万5000円くらいのワンピースを着用。髪型だけはヘアサロンでセットしていましたが、それでも格差を感じたものです。会場に飾られている世界各国の子どもたちの絵が心の癒しで、自分の身につけているものの中で最も高価な歯の詰め物(20金+プラチナ)に意識を集中したものです。

着物のマダムに「あなた、本当はもっと笑いたいんでしょ」と励まされたり、会話を終わらすには「どうぞ、さめないうちに」と料理に意識を向けさせるという話術を学んだり、数時間の間に貴重な体験をさせていただきました。

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最終更新:11/17(日) 16:00
本がすき。

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