ここから本文です

いったいどうして? 学芸会で「問題児が主役をゲット」、都内小学校の切実な事情とは

11/17(日) 17:30配信

アーバン ライフ メトロ

演劇の配役はオーディション形式で選ばれる

 秋から冬へと向かう季節に小学校で行われるイベントというと、学芸会を挙げる人も多いでしょう。

【意識調査】うちの子もしかして問題児……? 子どもの性格や行動に不安がある保護者が過半数

 現在では「学習発表会」と呼ぶ学校が増えているようです。東京都のほとんどの小学校では、図画工作をテーマにして学校全体を会場にした展覧会、学年での合唱や合奏を発表する音楽会、そして劇や朗読などを行う学習発表会を年度ごとにローテーションで実施しています。

 いずれの会でも、わが子の成長を見守る保護者にとっては楽しみなイベントですが、特に劇を上演する学習発表会の年度ともなると「わが子はどんな役をやるのだろう」と例年以上に気になってしまうものです。

 昔はクラスのリーダー的存在の児童や、いわゆる優等生が主役などの目立つ役を任されることがほとんどでした。しかし最近の小学校では、問題行動を起こす児童がメインを張るケースも少なくありません。今回は、いわゆる「問題児」がなぜ大役を任されるのかについて考えていきましょう。

 音楽会でのピアノ伴奏をする児童は、技量などを考慮してオーディション形式で選ぶのが以前から一般的ですが、劇の場合でも同様にメインから端役までをオーディションで決めるのが現在の主流です。

 親世代の頃には、先生が主役や準主役をある程度決めることもありましたが、現在ではそういった誘導はありません。すべての児童に対して公平に決める、というのが基本的なスタンスです。

 また、今の小学校では、劇の主役がたったひとりということは稀(まれ)です。前半と後半という2部構成の主役が別だったり、第1幕から第5幕それぞれに主役が配されたりといったことも間々あります。つまり、ひとりの子だけにスポットライトを当てるのではなく、より多くの児童が表舞台に立てるよういくつもの機会を設けているのです。

 このようにいくつものポストを設けているため、日頃から問題行動を起こしているような児童であっても、主役や準主役に立候補すればオーディションに合格し選ばれるということがあります。合否を決めるのは先生ですから、単に声量や演技力だけでなくそれ以外の要素も踏まえて選んでいるはずです。

 では「それ以外の要素」とは、一体どのようなものでしょうか。

1/3ページ

最終更新:11/24(日) 13:42
アーバン ライフ メトロ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事