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侍Jが韓国戦で展開していた『高度な情報戦』…全てのプレーは決勝で勝つための“駆け引き”だった

11/17(日) 11:50配信

中日スポーツ

◇龍の背に乗って<侍ジャパン編>

 15日の夜に韓国がメキシコを下し、2日連続の日韓戦が決まった瞬間から問われていたのは、この試合の戦い方だ。1位に特典はないが、消化試合でもない。押す、引く、探る、隠す。すべてのプレーは決勝で勝つための駆け引きだった。

 予定通りに岸を先発させた稲葉篤紀監督とは対照的に、決勝進出と東京五輪の出場権を確保した韓国の金卿文監督は、先発予定だったエース・梁ヒョン種を温存。今大会、救援で1イニング投げただけの20歳の若手・李承鎬に変更した。

 「オレのことを気にせず配球してくれ」。大会初先発の岸は、捕手の会沢にこう告げたそうだ。つまり、自分は決勝のための捨て石になるという覚悟だ。4イニングを投げ6失点。傷を負いながら、岸がつかみとってくれた情報はある。「明日に向け、準備をします。いろいろと。中身? それは言えないですよ」。岸の覚悟を受け止めた会沢は、それ以上話そうとはしなかった。

 多くの主力野手を途中から出した韓国だが、4番・朴炳鎬(パク・ピョンホ)を最後まで出したのは、今大会の打率2割と不振に苦しんでいたからだ。そのまま眠らせておきたい日本と、何とか目を覚ましてほしい韓国。4回に適時打は浴びたが、有益な情報は手に入れた。

 「どのボールにどんな反応をするか。明日につながる材料を引き出すことはできました。明日をロースコアにもっていくための試合だったと思っているので。強いと思っていたコースにも投げています。今日は(3人の捕手)全員をかぶらせるつもりでした」

 村田善則バッテリーコーチが確かめたかったのは各打者の「反応」だ。それは岸のように抜群の制球力をもつ投手だから引き出せる。会沢が4イニング、甲斐が3イニング、小林が2イニング守り、甲斐野、山本、山崎康の「勝利の方程式」は温存した。あとは韓国最強左腕をいかに攻め落とすか。世界一奪還はすぐそこにある。(渋谷真)

最終更新:11/17(日) 11:50
中日スポーツ

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