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消防への通報「忘れてた」 首里城火災あったばかりの出火事故 問題視される危機管理意識

11/17(日) 5:01配信

沖縄タイムス

 沖縄県内最大規模のごみ処理施設「那覇・南風原クリーンセンター」で起きた出火事故。安全管理のずさんさや連絡体制の遅れが明らかになった。地域住民や関係者からは不安視する声が上がっている。(社会部・比嘉桃乃、南部報道部・高崎園子)

出火発生と周知までの経緯

 ◆作業員が消し止める

 「慌てていて忘れていた」-。出火時、消防に通報しなかったことについて施設を運営する那覇市・南風原町環境施設組合の職員はこう釈明した。

 出火が発生したメタルヤードからの火災警報があったのは13日午前9時37分。しかし施設を管理する民間業者の職員は出火を発見できず、館内放送で「異常なし」と伝えたという。

 一方、同じ頃、ごみ収集車の運転手がヤードから炎が上がっているのを発見。近くにいた作業員2人が消し止めたことでからくも延焼を免れた。

 ◆同行の議員に伝えず

 出火時、同施設組合議会の県外視察に同行していた仲間好彦センター所長に連絡があったのは13日午後0時すぎ。だが一緒にいた議員らに伝えられることはなかった。議員に報告しなかったことについて仲間所長は「正確な情報が得られたのが夜遅かったため」とし「一報を受けた時に報告すべきだった」と説明した。

 県外視察の日程を繰り上げて現場を見た大城勇太南風原町議は「首里城火災があった後。管理体制を見直すべきだ」。坂井浩二那覇市議も「危機管理意識が欠けている。根本を見直さなければならない」と語った。

 ◆周辺住民「連絡が遅い」

 施設から周辺地域の住民への連絡は発生翌日。南風原町東新川自治会の大城隆会長は、施設が近隣の7自治会などと結ぶ公害防止協定書で災害が発生した際、直ちに報告することを定めているとし「協定が守られていない。事故はあってはならないことで、連絡が遅いのもおかしい」とした。

 同施設組合の管理者、城間幹子那覇市長は14日に施設を視察し、現場の管理体制の見直しや安全管理の徹底を求めたいとした。副管理者の赤嶺正之南風原町長は「首里城の火災があったばかり。再発防止へ、しっかり事故原因を検証したい」と述べた。

最終更新:11/17(日) 6:40
沖縄タイムス

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