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[大弦小弦]誰のための入試改革か

11/17(日) 9:40配信

沖縄タイムス

 焦りや不安を覚えた日々を、今でも夢に見ることがある。受験は若者にとって大きな人生の節目の一つ。目標に向かって努力を重ね、全力を尽くす。後の人生の貴重な経験ともなる

▼2020年度開始の大学入学共通テストが揺れ続けている。英語の民間試験導入は見送りになったが、国語と数学の記述式問題にも懸念の声が上がる

▼マークシート方式と違い、記述式は採点がぶれる可能性が指摘される。受験する50万人超の答案を2次試験までの短期間で採点するため、採点者を1万人確保する必要があるとも。採点を受注した会社はアルバイトを雇うことも否定しない

▼試験後、受験生は自己採点した結果を基に2次試験の出願先を決める。が、試行試験の結果では、国語で実際の結果と自己採点で最大3割のずれがあった。そのずれが将来に影響してはたまらない

▼文部科学省は、2次試験に進む受験生を絞り込む「二段階選抜」で、国語の記述式を判断材料から外すよう国公立大に求めることを検討する。そうなると、何のための試験なのかと疑念がわく。首都圏の高校生らは記述式の中止を求め約4万2千人分の署名を文科省に提出した。不安や戸惑いは当然だ

▼受験は若者が夢をつかむ機会でもある。誰のための入試改革か。立ち止まって再考する必要があるのではないか。(内間健)

最終更新:11/17(日) 9:40
沖縄タイムス

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