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「再建への勇気を持って」 首里城の正殿模型、19日から沖縄県立博物館・美術館で公開

11/17(日) 10:40配信

沖縄タイムス

 太平洋戦争末期の沖縄戦で焼失した首里城の正殿を再現した模型が、那覇市の県立博物館・美術館で19日から始まる特別展で公開される。首里城は1992年以降に復元されたが、10月末の火災で正殿など主要施設が全焼した。同館学芸員は「模型を見て、再建への勇気を持ってもらいたい」と願っている。

 同館によると、模型を手掛けたのは戦前に正殿の大規模修復工事に携わった大工職人知念朝栄さん(59年死去)。正殿が復元されるまで、かつての姿を再現した唯一の本格的な立体模型だったとされ、復元の際には参考資料の一つになった。

 模型は木製で、高さ1・7メートル、幅約3メートル、奥行き約2・3メートル。壁面に長さ約1ミリの木のくぎが使われるなど精巧なつくりで、軒先部分の瓦模様や、入り口に立つ竜をかたどった柱も再現されている。内部の柱組みや部屋割りも細かく作り込まれている。

 知念さんは沖縄戦での正殿焼失に心を痛め、「いつか復元される日が来たとき、自分の記憶が役に立てば」との思いで模型を製作したという。

 同館の山本正昭主任学芸員(45)は「戦争で失われた正殿も当時を生きた人の手によって後世に復元された。首里城はいつか必ず再建されるという作り手の思いを感じてほしい」と話す。

 普段は収蔵庫で保管されているが、特別展期間中の来年1月19日まで公開。問い合わせは同館、電話098(941)8200。

最終更新:11/17(日) 10:40
沖縄タイムス

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