■アートを通して猿島とその自然を体感
12月1日(日)まで、東京湾に浮かぶ無人島、猿島にてアートプログラム〈Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島〉を開催中です。
【写真で見る】無人島探検のようなロケーション!
これは、都市生活のなかで忘れかけている感覚を暗闇のなかで取り戻す試み。周囲1.7キロの島を舞台にさまざまなアートプログラムが展開します。
こちらが、昼間の猿島の様子。それが夜になると、こんなに幻想的な風景に変わります。
子どもの頃憧れていた、無人島探検を思い出すロケーション!猿島へのトリップは、横須賀の三笠桟橋から始まります。そこからフェリーに乗って、約10分。
猿島に着くと、周囲は真っ暗。そこからはグループに分けられ、懐中電灯をたよりに島を巡ります。スマートフォンは禁止。それまで馴染んでいた感覚やテクノロジーと隔てられ、猿島の自然と対峙することになります。
こちらは『ファスナーの船』『空気の人』などの作品で知られるアーティスト、鈴木康広さんによる作品『遊具の透視法』。
スクリーンに見立てた回転する遊具に映像が投影され、昼間遊んでいた子どもたちの姿が浮かびあがります。自然のなかで鑑賞すると、迫力もひとしお。
ヴィト・アコンチ、オノ・ヨーコなどのアーティストとコラボレーションを行ってきたクリエイティブユニット、ワイルドドッグスはトンネルのなかをはじめ、フェリーや島内各所に作品を展示。
そのほかにも、多数の作品と出会えます。
作品だけではありません。土日は島内のオーシャンズキッチンで〈横須賀カレー〉や〈島チャウダー〉などの軽食も用意されています。
本イベントのプロデューサーである〈株式会社ライゾマティクス〉代表の齋藤精一さんは次のように語っています。
「人工的につくってしまった感覚を取り払い、テクノロジーや時間を取り払い、猿島やそこに有る自然の文脈を、そしてその文脈を感じるために自分自身と向き合うような作品や体験を置くことで、我々が失ってしまった“感覚”をもう一度取り戻す試みを行います」
都心にほど近い猿島ですが、一歩島内に足を踏み入れると、弥生時代の生活がうかがえる洞穴や、明治時代初期から築かれた砲台跡などが残されています。この機会に、ぜひ訪れてみたいですね。
本イベントのチケットはウェブサイトにて発売中。(島内での販売はありません)こちらから希望の日程を選び、事前にご購入ください。既に販売終了をなっている日時もありますので、お出かけの方はお急ぎを。ゆっくり巡るなら、平日の夜がおすすめです。また、防寒対策も忘れずに。歩きやすい靴でお出かけください。
information
SENSE ISLAND -感覚の島- 暗闇の美術島
開催期間:2019年11月3日(土)~12月1日(日)
開催場所:猿島公園
住所:神奈川県横須賀市猿島1
電話:03-3406-0188
休業日:月、火、水
入場料:一般3,500円/横須賀市民 大人1,850円 ※乗船料込
アクセス:京浜急行線「横須賀中央」駅下車、徒歩(約15分)又はタクシー(約5分)で三笠桟橋へ。フェリー乗船にて猿島へ
プロデューサー:齋藤精一(株式会社ライゾマティクス代表取締役)
アドバイザー:中野仁嗣(公益財団法人神奈川芸術文化財団学芸員/公芸術資源マネジメント研究所理事・研究員)
キュレーター:林曉甫(NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター)、高橋龍(音楽キュレーター・プロデューサー)、原瑠璃彦(日本学術振興会特別研究員)
主催:横須賀都市魅力創造発進実行委員会
writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
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最終更新:11/17(日) 18:08
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