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「おばあちゃん中国が好きでない」動画 現地で炎上しなかった理由 「正直だ」「過去のことは政府のせい」

11/20(水) 7:00配信

withnews

「私のおばあちゃんはあまり中国が好きでない」。日本人の若者が、中国の動画サービスに、そんな動画をアップしました。批判の声が集まり炎上するかと思いきや……「無理やり好きだとか言わないのがよい」「おばあちゃんは正直だ」、コメントは意外な方向に落ち着きました。政治家同士は対立することが多い、日本と中国。「おばあちゃん動画」が炎上しなかった理由から、「顔が見える」コミュニケーションの大切さについて考えます(朝日新聞記者・rong zhang)。

【画像】炎上しかけたおばあちゃんの動画を投稿した日本人若者の素顔と「中国版ニコニコ動画」

「炎上」しかけたおばあちゃんの動画

ある日、中国の大手動画サイトに、1本の動画が投稿されました。

動画には、中国文化が好きな日本人の若者が85才のおばあちゃんに、中国で人気のカップラーメンを試食させ、中国語も教えるシーンが映されています。

教えた中国語は、「好喫」(ハオーチー、美味しい)、「我喜歓中国」(ウォーシーフアンーズオンーグオ、私は中国が好きです)、「胖乎乎」(パンフーフー、ふくふくまん丸=太っている意味)です。

おばあちゃんは中国語が分からず、孫の発音を真似しただけです。そして「我喜歓中国」の意味を知ったおばあちゃんは、笑いながら「ノー」と言い出しました。

その部分に、「老実説我的外婆不太喜歓中国」(正直、私のおばあちゃんはあまり中国が好きでない)というテロップが入ったのです。

「中国版ニコニコ動画」 投稿者は久保田嶺さん

投稿したのは、埼玉県入間市出身の久保田嶺(れい)さん。27歳です。

久保田さんは大学卒業後、上海で生活した経験があり、その経験から中国文化が好きになり、帰国後も中国語を勉強し、中国版ツイッターの微博に動画をアップロードするようになりました。

最初のフォロワーは5人しかいませんでしたが、「Bilibiliにアップロードしたほうがいい」というコメントを読み、初めて動画サイトBilibiliの存在を知ったそうです。

「Bilibili」は「中国版ニコニコ動画」とも呼ばれ、毎月のアクティブ・ユーザー数(MAU)は8500万人を超え、Z世代と呼ばれる25歳以下の若者から絶大の人気を得ています。アメリカのナスダック市場に上場し、日本人を含む多くのKOL(インフルエンサー)がそこで活躍しています。

久保田さんの「Bilibili」歴は2年弱ですが、2019年10月時点のフォロワー数は12.6万人に達し、微博でのフォロワーも5000人以上増えました。

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最終更新:11/20(水) 7:00
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