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「HUAWEI nova 5T」ファーストレビュー - 上位機に見劣りしない性能と機能をミドルレンジ価格で

11/18(月) 14:34配信

マイナビニュース

ファーウェイ・ジャパンが14日に発表した新スマートフォン「HUAWEI nova 5T」。SoCにはファーウェイのKirin 980、メモリは8GB、ストレージは128GBと、ハイエンドスマートフォンにも引けを取らないスペックを備えながら、実売想定54,500円(税別)というミドルレンジの価格を実現しています。

【動画】AIポートレートカラーを使った動画の作例。リアルタイムでここまでの動画を撮影でき手軽に面白い動画を撮れそう

nova 5Tは、約6.26インチで2,340×1,080ドットの液晶ディスプレイを採用しています。上位モデルのように有機ELディスプレイではありませんが、明るくはっきりとした表示。ベゼルも最小限で、大画面ながら、意外にコンパクトな印象です。インカメラはパンチホール型なので、ほぼ全面ディスプレイなのも使いやすそうです。

本体側面には電源ボタン一体型指紋センサーを搭載。側面の指紋センサーといえば、ソニーモバイルコミニュケーションズのXperiaシリーズが思いつきますが、nova 5Tも同様の仕組み。約0.3秒という高速なロック解除、としています。

背面のセンサーとは異なり、本体を持ち上げる必要がないのでロック解除はしやすいのですが、最近はディスプレイ内にセンサーを内蔵したインディスプレイ指紋センサーも増えています。個人的にはこちらの指紋センサーが扱いやすく感じていますが、慣れてしまえば、端末の横位置にある電源ボタン一体型の指紋センサーも便利です。


本体背面には4つのカメラが並びます。背面は反射の強い光沢のあるデザイン。光が放射状に反射するので、ちょっと派手な印象です。カラーはミッドサマーパープル、クラッシュブルー、ブラックの3色。


背面にある4つのカメラでは、4,800万画素のメインカメラと1,600万画素・画角117度の超広角カメラ、通常はこの2つを使います。3つ目のカメラは被写界深度補助カメラとなっており、被写体までの測位用に使われます。

さらに4つ目として、マクロカメラを搭載。200万画素ですが、4cmまで近寄れるというのは面白い特徴です。ファーウェイのスマホで上位モデルなるP30 Proでは、超広角カメラとデジタルズームで同様のスーパーマクロを実現していましたが、nova 5Tでは専用のマクロカメラを搭載しました。

4cmまで近寄るとなると、自分やスマホ本体の影がかぶりやすくなって意外と難しいのですが、被写体にグッと寄った迫力ある写真が撮れるのは大きな魅力。撮影モード「その他」から「スーパーマクロ」を選べばカメラが切り替わるようです。


夜景モードもあり、暗所での撮影に有効です。UIとしては上位モデルと同等で、連写合成によって明るく見栄えのする夜景撮影が可能。手軽に夜景が撮影できるのは、ファーウェイのスマホらしいメリットでしょう。

さらに、ISO102400という超高感度での撮影に対応しているのも見逃せません。見た目に真っ暗な環境でも、かなり明るく撮影できるレベルです。連写合成を併用しているのか、ノイズレベルも抑えられています。夜景モードと使い分ければ、暗所撮影で威力を発揮しそうです。

発表会のタッチ&トライで「箱の中」を撮影してみたところ、あまりに暗いシーンのため、29秒という長時間露光になりました。こんなシーンでは三脚が必須ですが、街明かりくらいの明るさがあれば、数秒のシャッタースピードになっても手持ち撮影が可能なようです。


被写界深度補助カメラを搭載したことで、ポートレート撮影にも強く、背景ボケがより自然になります。メインの被写体と背景の、細かい境界も割と正確に分離してくれるので、活用したくなります。全体的にはシャープネスが高めの傾向があるので、スマートフォンの画面だとかなり「映え」ます。

動画の機能では、上位モデルが持つ「AIポートレートカラー」を搭載しました。被写体のカラーを保持したまま、リアルタイムに被写体以外をモノクロ化し、印象的な動画を撮影できます。このあたりは、NPU(AI処理用のプロセッサー)を2つ備えたSoC、Kirin 980を搭載したおかげでしょう。上位モデルと同等のSoCを、5万円台というミドルレンジの価格を積んできたのが、nova 5Tの大きなメリットのひとつです。


現在、日本のスマートフォン市場は、高価格のハイエンド機と2万~3万円台のエントリー機という2極が人気。その中で5万円台というnova 5Tは、やや中途半端な位置づけにも感じます。例年この時期には、ハイエンドのMateシリーズを投入していたファーウェイですが、最新モデルのMate 30 ProはGoogleサービスを搭載できなかったため、このタイミングでの投入が見送られたのでしょう。

こうしたことから、開発時期の関係でGoogleサービスを搭載できたnova 5Tをリリースしたと考えられます。とはいえスペックや機能面では、nova 5Tは上位モデルとしても十分に通用するレベル。コストパフォーマンスの高い製品といってよいでしょう。

小山安博

最終更新:11/18(月) 14:34
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