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台風19号 文化財10件に被害 県教委まとめ 土砂崩れや屋根破損

11/18(月) 8:00配信

茨城新聞クロスアイ

台風19号の影響により、県内の国や県指定の文化財計10件に被害が出ていることが、県教委のまとめで分かった。県教委は「一日でも早く元の姿に戻せるよう、文化庁などと連携して修復を進める」としている。


県教委によると、被害があったのは、国指定の史跡や重要文化財、登録文化財など8件と、県指定の史跡2件の計10件。敷地内の土砂崩れや倒木、屋根の破損などの被害を受けた。

このうち、最も大きな被害があったのは、国の史跡・名勝に指定されている「西山御殿(西山荘)」(常陸太田市)で、敷地の入り口と敷地内の斜面の計2カ所で土砂崩れが起き、敷地入り口付近の斜面が幅約10メートル、縦約5メートルにわたり崩れ、土砂の一部が通路にかかった状態となった。現在は崩れた範囲をロープで囲って安全を確保し、一般公開を続けている。

また、国の史跡に指定されている「水戸徳川家墓所」(同市)でも、敷地内の斜面が一部崩れ、土砂が墓所に通じる通路をふさいだ。現在は崩れた範囲をブルーシートで覆って対処している。これにより、毎年秋に実施している希望者向けの特別公開は、墓所までの徒歩ルートを変更して開催を検討するという。

両施設を管理する公益財団法人「徳川ミュージアム」によると、今後、同財団や県、専門家などと組織する委員会で修繕方法を検討する予定。同財団の粟野真貴子研究員は「できるだけ早急に対処する予定。今後は土砂崩れの防止に向けた整備についても検討する必要がある」と話した。

このほか、国の重要文化財(建造物)「竜禅寺三仏堂」(取手市)ではかやぶき屋根が一部めくれ、国の登録文化財(建造物)「小里川発電所水路」(常陸太田市)は水路口の石積みが破損した。

県教委の担当者は「管理団体や文化庁の担当者と協力して、毀損(きそん)の届け出を出すなど修繕に向けて対応したい」と話している。(成田愛)

茨城新聞社

最終更新:11/18(月) 11:11
茨城新聞クロスアイ

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