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【MotoGP】フィニッシュの瞬間「自由を感じた」ロレンソ、引退レースに万感の思い

11/18(月) 12:28配信

motorsport.com 日本版

 3度のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソは、MotoGP最終戦バレンシアGPで今季限りでの現役引退を発表。16番手から決勝レースをスタートし、13位でフィニッシュした。

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 今季のロレンソはレプソル・ホンダへ加入し、マルク・マルケスとコンビを組んだ。チャンピオンふたりによる“ドリームチーム”として活躍を期待されたが、非常に苦しいシーズンとなっていた。

 しかしその苦しいシーズンもこれで終幕。キャリア最後のレースを終えたロレンソに、チェッカーフラッグを受けた後にどんな感覚だったのかを訊くと、彼は次のように答えた。

「とても嬉しかった。たくさんの幸せ、そして自由を感じた。フィニッシュラインを越えた時は自由を感じたんだ。まだ若く健康な体で、そして人生を楽しむ多くの可能性を持って、このスポーツを後にするんだ」

「人生は一度きりだ。そしてそれを楽しむチャンスがあるなら、そうするべきなんだ。僕らは多くの妥協や義務を負っている。僕が今MotoGPライダーとして居るようにね」

 ロレンソは2018年の終盤から怪我が続いた。今季中盤には胸椎骨折という大きな怪我を負うなどクラッシュに悩まされてきた。今戦は気温、路面温度ともに低いコンディションであり、引退レースで転倒することを、ロレンソも心配していたという。

「昨日(予選日)、僕はグリッドについている時に自分がどう感じるだろうかを想像してみた。リラックスしていて、あまり多くのプレッシャーは感じていないだろうと想像していたんだ。ただ、実際は真逆だった」

「ナーバスになって、プレッシャーを感じていた。本当に、スタートから序盤の数周でトラブルに巻き込まれたくなかったんだ。他のカテゴリーでトラックがとても滑りやすく、難しい状況なのを見ていたし、クラッシュする可能性や何かミスを犯す可能性が高かったからね」

「だからレースでクラッシュしたくなかった。3、4周したところで、レースが落ち着いて、レースをフィニッシュできると分かったんだ。ただフロントのミディアムタイヤは限界が近くても、集中を失うことはなかった。なぜならスローダウンしすぎたら、フロントタイヤが冷えすぎて簡単にクラッシュしてしまっただろうからね」

「ティト(ラバト)にオーバーテイクされて、ついて行けないのが分かった時、僕のポジションはそこになった。嫌な感じがして、サバイバル用のボタンを押して(バイクを)サバイバルモードにすることを決めた」

「やれる限りやってレースを終えた。トラックに来てくれたたくさんのファンのみんなとともに、この忘れられない日を楽しんでレースを終えたよ」

 2002年に世界選手権に挑戦を開始してから18年。長年に渡ってトップを走り続けてきたロレンソはそう語った。集まった多くのファンも、彼の最後の走りを目に焼き付けたことだろう。

Valentin Khorounzhiy

最終更新:11/18(月) 12:28
motorsport.com 日本版

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