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緑のミルク「モリンガ」 豊富な栄養、機能性表示食品も登場

11/18(月) 14:05配信

健康産業新聞

 「ミラクルツリー」「緑のミルク」と称され、90種類以上の豊富な栄養成分を含むモリンガ。近年ではメディアの露出もあり、日本人に不足しがちな栄養を手軽に摂取できる健康食品素材として注目を浴びている。その葉は、青汁やサプリメントのほか、ラーメン、そば、ベーグル、菓子などに利用されている。モリンガ初の機能性表示食品も登場した。

■余すことなく利用できる「ミラクルツリー」

 モリンガは、インドやフィリピン、タイなどの東南アジア、中国、アフリカ諸国、日本などで栽培されている。葉、茎、花、実、種、根まで余すことなく利用できることから、“ミラクルツリー”とも呼ばれている。モリンガの葉は90種以上の豊富な栄養素を含み、ビタミンやミネラル、必須アミノ酸のほか、ポリフェノールをはじめとする多くの抗酸化物質を含有している。

 モリンガのもうひとつの特徴は、「地球環境を健やかにする」こと。モリンガは一般的な緑葉樹の20倍以上といわれる二酸化炭素吸収能力、さらに浄水機能もあるためだ。「持続可能な社会」「地球環境の保全」の観点から高い関心を集めている。世界各地では、環境保全を目的にした植樹活動も広がっている。

 モリンガは、世界の飢餓撲滅に向けて活動する国連食糧機関(FAO)にも注目されている。栄養不良や病気で苦しむ発展途上国では「緑のミルク」とも呼ばれ、粉ミルクに混ぜて乳児に与えることもある。貧困国の飢餓や栄養改善としての活用も進んでいる。NGOなどの取り組みでは、モリンガを貧困地域の食糧支援に活用する動きもみられる。

■モリンガの機能性表示食品も登場

 モリンガの魅力は豊富な栄養成分だけにとどまらない。機能性研究では、「血糖値上昇抑制」「コレステロールの低下」「アレルギー症状の緩和」「関節炎の抑制」「抗菌作用」「育毛作用」「肥満防止」などの成果が報告されている。

 天草モリンガファームでは7月、モリンガ初となる機能性表示食品『モリンガGABA』(届出番号:E246)が消費者庁に受理された。モリンガ由来のGABAを機能性関与成分に「ストレス緩和」と「血圧」対応を訴求。通販メインで10月末から販売している。

 製品はサプリメントや青汁などが流通。ロート製薬や日清食品など、大手参入により市場形成が本格化している。

 近年ではケーキやラーメン、そば、菓子類、酎ハイなど、一般加工食品への商品化も広がっている。中食・外食市場では、ベーグルやイングリッシュマフィンの商品化も。東京・新高円寺にあるパン工房「ジージョベーカリー」では11月、モリンガ粉末入りベーグルとイングリッシュマフィンを発売する。「ベーグル120グラムあたりに1.5グラムのモリンガを配合し、抹茶を感じさせる味わいに仕上げた」という。

 プロテインスムージー専門店・筋肉飲料は9月、モリンガパウダー入りプロテイン飲料「グリーンモンスター」を上市。鉄分やビタミンC、葉酸が豊富に含まれており「運動などで貧血になりやすい人に飲んでほしい」としている。

 アフリカの貧困地域の展開を視野に入れた商品化も。ネイチャーズチェストジャパンでは「モリンガラムネ」を来年に発売する予定。海外での展開に向け、現在準備中という。このほか、介護食や離乳食として「モリンガふりかけ」を提案している。

最終更新:11/18(月) 14:05
健康産業新聞

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