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岸洋佑『THE ONEMEN’S』収録の曲たちが擬人化、斬新演出のツアーファイナル:レポート

11/18(月) 17:07配信

MusicVoice

 歌手、俳優の岸洋佑が11月10日(日)、日本橋三井ホールで『YOSUKE KISHI LIVE TOUR “THE ONEMEN'S”』東京公演をおこなった。本ツアーは東名阪3箇所で開催され、この日がファイナル公演となった。9月25日に発売された2ndミニアルバム『THE ONEMEN’S』収録の曲たちが擬人化し、アイドルユニット「THE ONEMEN’S」を結成し、ユニットのプロデューサーを務める岸洋佑による6人組架空アイドルユニットのデビューライブ(という設定)であるこの東名阪ツアー。最終公演は大盛況のなか幕を閉じ、最後に2020年の全国ライブハウスツアーのアナウンスもされた。【取材=平吉賢治】

■収録曲たちが擬人化したアイドルユニット「THE ONEMEN’S」
 
 開演と共にオープニング映像が流され、ステージに姿を現したのは「岸P」というTHE ONEMEN’Sのプロデューサー。カーディガンを肩で結ぶという昭和プロデューサー的スタイルの岸Pは、「いつものライブとは違う」と説明する。本公演は、岸洋佑がプロデューサーや6人組グループTHE ONEMEN’Sメンバーに扮してライブを進行するという趣なのである。ライブはアイドルユニット「THE ONEMEN’S」の各メンバーの紹介画像を経てパフォーマンス、という流れで進んだ。

 まずは真面目なリーダーキャラの赤担当「ようすけ」が登場。ようすけは“Unofficial髭男dism”という(架空の)バンドの元ボーカル。THE ONEMEN’Sリーダーらしく「全員のメンバーを愛してくれたら」と、真面目な物腰でキリッと語り、「ごめんね」をハンドマイクで熱唱。そして岸Pに「君にはど真ん中を行ってほしい」と言われたという流れで「僕への挑戦状」のストレートな歌唱を披露。アップテンポの曲調にオーディエンスは総立ちで応えた。

 続くメンバーはオレンジ担当の「すけさん」。独特の間を生み出すキャラの彼は、某有名牛丼店中目黒店の元店員というプロフィールを持つ。5年間務めたという牛丼店勤務時代のルーティンが抜けきれないのか、すけさんはしきりに「いらっしゃいませ!」という挨拶を朗らかにはさむ。歌うのはもちろん「牛丼の歌」。牛丼愛特盛の歌唱を披露したのち、岸Pから「もう練習はいらない」というお褒めの言葉をもらったということを告げ、「見えない絆」を歌い上げる。すけさんは笑顔の接客スタイルでの挨拶でステージを去った。

 3人目はややシニカルなキャラの緑担当「岸くん」。どうやらいまでもグループに加入してパフォーマンスをすること自体が「ドッキリなんじゃないか」と疑心暗鬼な様子だが、岸くん推しのオーディエンスは多めだ。元々作曲家志望だったという岸くんは「クレセチア」で見事な弾き語りプレイを魅せた。

 そしてピンク担当の「お岸」は可愛らしい愛されキャラ。ふんわりとした雰囲気だが、元サラリーマンで営業をバリバリとこなしていたという彼はたまに“営業マンスイッチ”が入り、体育会系の気合溢れる挨拶を挟むというギャップを持つ。お岸は「拍手がズレがち」と懸念を示していたが、「Door」ではオーディエンス一体の拍手が鳴り響き会場を盛り上げる。そして岸Pから「一番カワイイ曲をあげる」と言われたという「ライム」へと続き、愛嬌をたっぷり振りまきつつ、次のメンバーへバトンタッチしようとするが、「次は一番苦手なメンバーが来る」という捨て台詞と共にお岸はステージを後にした。

 どんなメンバーが来るのかというドキドキの空気感のなか現れたのは、ハイテンションなパリピ的キャラの青担当「KISSY」。良い意味で“チャラい”というフレーズが似合うKISSYは「PON!!」「ヒェ」という謎のトースティング(掛け声)を曲中もトーク中もかなりの頻度で差し込む。そのテンションに触発されたのか、「夏のシンパシー」では会場大盛り上がり。KISSYは「みんなこんなにパリピだと思わなかった!」と、熱量十分のコール&レスポンスを巻き起こした。そして岸Pから「これが一番チャラいよ」と渡されたという楽曲「スナイパー」をフルテンションでパフォーマンスし、KISSYは「PON!!」と連呼しながら嵐のように去っていった――。

 最後は陽気なアニソンヲタクキャラの「ようくん」が登場。彼は、とあるアーティスト(本人は途中まで伏せていたが、オーイシマサヨシのこと)のライブでコール&レスポンスで応えていたところを、たまたま生放送を見ていた岸Pがスカウトしたという経緯でグループに加入した。ステージではフリップボードを駆使したコール&レスポンスで「Sing'n Step」「シズク」と会場を大いに盛り上げた。

■2020年の全国ライブハウスツアー開催発表

 あまりにも個性的かつクールな6人組THE ONEMEN’Sが一人ずつ、紹介映像の後にステージでパフォーマンスという斬新な本編は、最後に再登場した岸Pの挨拶を経てメンバー全員集合の映像がスクリーンに映し出され幕閉じとなった。

 アンコールが沸き起こると再びスクリーンに映像が映し出され、2020年の全国ライブハウスツアー開催がアナウンスされ、オーディエンスからは歓喜の声が上がった。

 そしてここで、「岸洋佑」が初登場。説明が重複するが、本日の出演メンバーおよびプロデューサーは、全て岸が設定し、自身が扮するキャラクターだ。岸はここで「壮大なおふざけにお付き合い頂きまして…」と、控えめなコメントをしたが、会場からは大満足の拍手喝采。あまりにもハッピーな空気感に満たされていた。

 MCで岸は来年のライブハウスツアーについて、「最近は色んな活動をやって、こうやって奇想天外なこともやったんですけど、一回初心に戻って音楽で全国を、歌でみなさんに喜んでもらえるように、新曲いっぱい作って頑張ろうと思っています」と、音楽に対する意気込み、そしてオーディエンスに対する温かい想いを伝えた。

 そして、「ちゃんと『岸』として歌おうかなと思ってますけどいいですか?」という言葉に割れんばかりの歓声が上がり、「メッキのメダル」「Everybody!!!」と2曲のアンコールに応え、『YOSUKE KISHI LIVE TOUR “THE ONEMEN'S”』ファイナル公演を締めくくった。

 公演最後に「本当に、『THE ONEMEN’S』という企画を作って受け入れてもらえるのか不安すぎてスーパー不眠症だったんですけど、みなさんの顔を見るとよく眠れそうでございます。本当にありがとう!」と、企画、ツアーの手応えをオーディエンスへ伝えた。あまりにも楽しい時間、本公演が大成功であったことは、岸が述べたように、オーディエンスの笑顔が何よりも物語っていた――。


■セットリスト

『YOSUKE KISHI LIVE TOUR “THE ONEMEN'S”』
2019年11月10日@東京・日本橋三井ホール

01.ごめんね
02.僕への挑戦状
03.牛丼の歌
04.見えない絆
05.いついつまでも
06.クレセチア
07.Door
08.ライム
09.夏のシンパシー
10.スナイパー
11.Sing'n Step
12.シズク

ENCORE

EN1.メッキのメダル
EN2.Everybody!!!

最終更新:11/18(月) 17:07
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