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眉村ちあき「これがライブってもんだよ」天真爛漫絶頂のステージ:レポート

11/18(月) 18:04配信

MusicVoice

 弾き語りトラックメイカーアイドルの眉村ちあきが11月7日、東京・渋谷WWWでワンマンライブ『眉村ちあき 追加公演 -ヤッターアハハハハハハハハハハハハハハダンスら-』をおこなった。10月21日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された『過剰なダブルピース』がソールドアウトしたことで追加されたライブ。初披露となった新曲「スーパードッグ・レオン」やダブルアンコールで「ビバ☆青春☆カメ☆トマト」など全23曲を熱演。眉村にしか不可能であろう天真爛漫なステージで会場を沸かせた。ライブの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

■子供の心を取り戻して全員で絶頂しましょう

 会場は超満員だ。眉村本人による影アナで、ユーモアを交えたコメントで楽しませる。開演時刻になり、「はっけよい、のこった!」と力士の気ぐるみを着用した眉村が登場。大きな歓声のなか、「奇跡・神の子・天才犬!」でライブの幕は開けた。眉村は歌いながらカラーボールを100個客席に投げ入れていく。1曲目から息を切らし、ペース配分などお構いなしといった、序盤からクライマックスを感じさせるパフォーマンス。

 最高のスタートダッシュから「子供の心を取り戻して全員で絶頂しましょう」と投げかけ届けられた「MC マユムラ」。続いての「ブラボー」ではエレキギターを手に取り、フェンダーアンプのトゥワンギーなサウンドと、眉村の歌声が絶妙に絡み合う。

 「1曲目でやりたいことはやった。ここからはアンコールで(笑)」とユーモア溢れるMC。「みんなを幸せにするから」と投げかけ「トリプルキングミツバチ」へ。ベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」感じさせるボイスベースのサンプリングが印象的で、フェイクを交えた圧巻の歌声を響かせた。

 さらに続けて、アバンギャルドなトラックにラップを重ねた「宇宙に行った副作用」、一転してアコギ を手に取り、口笛が映える軽快なポップサウンドの「緑のハイヒール」と、ここまで6曲、幅広い音楽性を提示し、ジャンルレスなライブを展開。

 「新しい曲をいっぱい作ったので、小出しにしていこうと思って…」と大胆な“小出し商法宣言”から、ここで初披露の新曲「スーパードッグ・レオン」を披露。愛犬のレオンが亡くなったことをきっかけに、すごく悲しかったが、逆に明るい曲を作ろうという思いから作られた。レオンとのキラキラした思い出を歌詞に落とし込み、愛犬レオンの鳴き声も楽曲に取り込み、ミディアムテンポなダンスビートに乗ってノリノリで歌う眉村。

 続いてはR&Bテイストを感じさせる「DEKI☆NAI」、そしてずっと壁を見てるというシュールなナンバー「壁みてる」と、彼女のセンスが爆発した曲たちで、コール&レスポンスも織り交ぜながら盛り上げていく。ムーディーな雰囲気に、力強い歌声、背後から照らされる光が神々しさも感じさせた「開国だ」。アコギ の弾き語りで熱量の高い歌を聴かせてくれた「おじさん」。その歌声を浴びるかのように立ち尽くすオーディエンス。

 「Queeeeeeeeeen」では眉村が客席に降り会場後方で歌唱。オーディエンスに囲まれながら歌い上げる眉村に視線が集中する。歌い終わると「あれっ?何か飛んだ?」と歯が欠けてしまったっぽい眉村。そんな不安を残したまま、無情にも次の曲のイントロが流れてしまう。歯医者に一人で行けたという1曲「Teeth of Peace」へ流れる奇跡を見せた。眉村が何かを“持っている”、そんなことを思わせてくれた瞬間だった。

■これがライブってもんだよ

 眉村はステージに戻って「書き下ろし主題歌」は、イントロからのアグレッシブな雰囲気とはギャップのあるメロディアスなナンバー。そして「私にとってここが生きがい」と、この場所が特別だということを告げ「本気のラブソング」へ。オーディエンスも心地よいビートに乗って身体を揺らす。そして、テレキャスターを持ち「大丈夫」を披露。この言葉の持つ安心感は絶大。エモーショナルなミディアムチューンで扇情。

「真っ直ぐな曲が苦手だったけど、色々経験を積むことで今は正々堂々、心を込めて歌うということにやっと気づけた。それはみんなのおかげです」と感謝を告げた。「だけど、やっぱりバカな歌が一番大好き! でも、みんなのことの方がもっと大好き!!」と、琉球音楽とオルタナの匂いを感じさせる「メソポタミア」を投下。掛け声など一体感を作り出し、オーディエンスも身体を弾ませ盛り上がった。「お前たち最高だぜ!」と、本編ラストは新曲の「顔面ファラウェイ」で、最後に投げキッスをオーディエンスに送り、ステージを後にした。

 スクリーンが降り、2020年1月8日にニューアルバム『劇団オギャリズム』をリリースすること、さらに2月7日から宮城。仙台spaceZeroを皮切りに4月の東京まで全国10カ所をまわる全国ツアーの開催を発表し、黒のTシャツにクリスマスをイメージさせる赤いスカート姿で眉村が登場。マイケルジャクソンを彷彿とさせるダンスがインパクトを与えた「おばあちゃんがサイドスロー」でアンコールがスタート。

 ここからひとりミュージカルが開始。米良美一の「もののけ姫」をアカペラで熱唱。美しいファルセットでしっかりと歌いあげ、どんどんエキサイト。独特の区切りコール&レスポンスで楽しむ眉村。そこから予測不可能のラップを披露。どっちが本物のもののけかを決めるために、ふりかけの定番のりたまを黄色と緑と仕分けしていくというシュールな歌。オーディエンスもリズムを刻むなど共同作業で楽しませ、この日のハイライトのひとつだった。

 「奇跡が起こりましたね。これがライブってもんだよ」と嬉しそうな眉村はギターのみで「ピッコロ虫」のメロディに乗せ、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』や『NHK紅白歌合戦』に600回出演するという壮大な目標を歌い上げた。もう一曲「ナックルセンス」で再び眉村は客席に降り、パフォーマンスし、ボルテージは最高潮。

 冷めやらぬオーディエンスはダブルアンコールを求める手拍子を送る。その手拍子に応え、再びステージに眉村が元気よく登場。何を歌おうか悩んだ末、様々なリクエストが飛ぶなか「ビバ☆青春☆カメ☆トマト」に決定。最後は海援隊の「贈る言葉」を全員でシンガロングし、追加公演は大団円を迎えた。

 ライブは終始ジャズのような自由さを感じさせてくれた。その場の空気、ノリで作り上げていくステージは、どこを切り取っても眉村ちあきと言った感じだ。眉村本人も話していたが「これがライブってもんだよ」という言葉に共感。この場にいるみんなと作り上げていくステージは多幸感に満ち溢れていた――。

■セットリスト

『眉村ちあき 追加公演 -ヤッターアハハハハハハハハハハハハハハダンスら-』

11月7日@東京・渋谷WWW

01.奇跡・神の子・天才犬!
02.MC マユムラ
03.ブラボー
04.トリプルキングミツバチ
05.宇宙に行った副作用
06.緑のハイヒール(新曲)
07.スーパードッグ・レオン(新曲)
08.DEKI☆NAI(新曲)
09.壁みてる(新曲)
10.代々木公園
11.開国だ
12.おじさん
13.Queeeeeeeeeen
14.Teeth of Peace
15.書き下ろし主題歌
16.本気のラブソング
17.大丈夫
18.メソポタミア
19.顔面ファラウェイ(新曲)

ENCORE

EN1.おばあちゃんがサイドスロー(新曲)
EN2.ピッコロ虫
EN3.ナックルセンス

W ENCORE

WEN.ビバ☆青春☆カメ☆トマト

最終更新:11/18(月) 18:04
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