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長期化する香港デモ、在日香港人が「海外からの関心」訴え記者会見

2019/11/18(月) 20:52配信

TOKYO HEADLINE WEB

「在日香港人らによる香港デモへの会見」が18日都内で行われ、在日香港人の5人が出席。長期化する香港の大規模デモについて、日本に住む香港人がメッセージを発信した。

 身元の特定を防ぐために、5人は「ブラック・ブロック」と呼ばれる装備をし、ヘルメットやマスクを身につけ出席。黒色はデモ参加で命を落とした香港市民を追悼する意味もあるという。出席者の女性・ラムさんは「このような機会をいただき感謝します。私達は日本で自発的に活動していますが、香港に住んでいる仲間と一緒の信念を持っています」と語った。


■激しさ増すデモへの見解

 まず、6月9日に香港で起きた100万人デモから現在に至るまで、在日香港人の視点で時系列を振り返った。出席者の男性・チェンさんは「デモ開始当時の主張はひとつのみ、逃亡犯条例改定案の撤回です。平和的なデモでした」と語る。その一方で、政府が大規模デモの訴えに応じなかった点を指摘し、「政府が反応しなかった以上、自分たちのことは自分たちでやるしかありませんでした」と激しさを増したデモについて理解を求めた。

 また、現在まで長期化する背景を出席者の女性・シャウさんは「警察の対応への不満」だと説明。その根底にある香港政府の構造を指摘した。現在、香港警察を指揮する政府トップの行政長官は、1200人からなる選挙委員会で選出される。この人数は有権者のわずか6%に過ぎず、さらにその構成は親中派が大半を占める。こうした状況の下では、警察の体制改善だけでは不十分だとし、香港市民の民意を反映した「真の普通選挙」の必要性を訴えた。

■日本の警察に感謝

 今年6月から都内を中心に10を超える集会やデモ行進など「香港応援活動」を続けるラムさんら。10月13日のデモには在日香港人や日本人、台湾人など約1200人が日比谷公園に集結。日本での活動では感謝を伝えたいと話す。出席者の男性・ペイさんは「日本でのデモの申請自体は難しくなく、警察の方も全体的に協力してくれました。私達が香港警察に失望している中、これが本来の警察のあるべき姿だなと思いました。温かく見守ってくださる日本の皆さんに感謝しています」と胸の内を明かした。


■世界の関心が力になる

 会の終わりには「日本人に伝えたいこと」というテーマも。女性出席者のラーさんは、現在も続く香港理工大学での警察と学生による衝突に触れ、「香港はいま深刻な状況にあります。状況がエスカレートするなか、皆さんの関心が力になります」と語った。記者から具体的にどんな行動が必要か問われると、日本政府には「香港への渡航危険レベルを引き上げることです。旅行やビジネスの繋がりが深い日本と香港。危険レベルの引き上げによって経済面で香港政府にプレッシャーをかけられるのではないか」と考えを語った。

 また、ニュースを目にする一般の人々に対しては「協力の仕方は沢山あります。活動に参加して香港を応援していただいたり、SNSやネットニュースのコメントなどで関心を寄せてほしい。世界から応援していますよというメッセージが、戦っている仲間にとって力になると思う」と訴えた。


(文・丸山裕理)

最終更新:2019/11/18(月) 20:52
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