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子育てで数年休むブランクはそんなに悪いこと? ”もっと働きたい!”が叶わない現実

11/18(月) 20:20配信

LIMO

家計を支えるため、自己実現のためなど、結婚した女性が夫と共に働くことが当たり前の時代となっています。しかし、働きたくても働けない事情を持つ主婦や、正社員からパートに切り替えるなどして力をセーブしなくてはならないワーキングマザーも少なくはありません。

「本当はもっと働きたいのにできない」という、子育て世代女性の活躍を阻む原因は何なのでしょうか。

理想の世帯年収に近づくためには女性の活躍がカギなのに…

今年5月に明治安田生命が、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女1,100人を対象に行なった「子育てに関するアンケート調査」によると、子育てをするうえでの理想の年収は、1,032万円(夫:773万円+妻:259万円)という結果でした。しかし、現実の世帯年収は755万円(夫:626万円+妻:129万円)であり、理想とは277万円の差が生じています。

子育て費用には保育園や幼稚園の費用のほか、習い事の月謝、食費、レジャー費用などもかかってきます。上記アンケートによると、負担が大きいと感じているのは「保育園・幼稚園代」が66.9%と最も多く、次いで「習い事やお稽古事の費用」(41.0%)、「食費」(27.6%)となっています。

世帯年収の平均と理想のギャップを埋めるには女性の活躍がカギといえますが、「働きたいのに働けない」要因について専業主婦に尋ねると、「周りに助けてもらえる環境でない」と回答した人が49.2%と最も多く、約半数の人がワンオペ育児のために「働きたいのに働けていない」現状にあることが分かりました。

また「保育園がない」は28.8%。専業主婦が働こうと思っても仕事がない状態で保育園に預けることは、特に保活激戦区の都市部では難しく、一度キャリアを中断すると子育てしながら働くことへのハードルがかなり上がってしまうのです。

一度キャリアを中断すると簡単には戻れない現実

先日、Twitter上で話題を呼んだ投稿があります。子育てのため一度キャリアを中断させた女性が、子育て中に難関の国家資格を取得して採用試験に挑んだのにもかかわらず「ブランクがあるから」と落とされてしまったという内容です。

その投稿に対して子育てしながら働くキャリア女性が、「子どもが初めて立ったところも見れなかったし、子どもが病気でも病児保育に預けて仕事をしてキャリアを守っている。それは仕方がないのでは」という趣旨の内容の投稿を返し、ちょっとした論争になっていました。

このやりとりを見て、どちらを選んでもキャリアを積むことに罪悪感や後悔の感情を持たざるを得ないのだと感じ、悲しくなりました。キャリアを中断した人は、なぜあの時無理をしてでも続けなかったのかと思うことがあるでしょうし、キャリアを続けた人は、キャリアを守れても子どもの成長を近くで見届けてあげられなかったと後悔するかもしれません。

筆者は子どものそばにいるためにキャリアを諦めたので、働きたくてそのために努力しているのに報われることが難しい今の社会に残念な気持ちになります。

筆者の場合、会社としては育休や時短勤務に理解がありましたが、月末月初の残業が多い部署にいて、子どもがいる唯一の先輩社員は義両親と同居していたこともあり、時短といっても忙しい時期は22時まで残業していました。子どもがいてもしっかり自分の仕事をこなしている先輩がいる以上、自分の仕事を周りに押しつけて負担を増やしてはいけないのではないかと不安な気持ちが育休中に膨らみ、「周りに迷惑をかけたくない」と辞めることにしたのです。

もちろん、一度正社員を辞めてしまうとキャリアを取り戻すことが難しいのは頭ではわかっていました。それでもその時は「できることなら子供と過ごしたいし、夫には頼れないので、無理をするくらいなら仕事を辞めよう」と思ったので、自業自得といわれても仕方がないのかもしれません。

しかし、夫が転勤になった、妊娠中の体調が悪かった、保活に失敗したなど、自分の意に反して辞めなければいけない人もいます。それなのに働こうと思っても自分の思うように働けないというのは女性にとって非常に厳しい社会であると感じてしまいます。たった数年休むことがそんなに悪いことなのでしょうか。

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最終更新:11/18(月) 20:20
LIMO

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