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玉森裕太を追い込んだ!?『パラレルワールド・ラブストーリー』映像化不可能への挑戦

11/18(月) 21:48配信

Movie Walker

東野圭吾の小説を映画化した『パラレルワールド・ラブストーリー』のブルーレイ&DVDが11月20日(水)に発売!愛する女性が自分の恋人の世界と、彼女が親友の恋人の世界。目覚めるたびに入れ替わる2つの世界は、どちらが本当か。実写化不可能と言われた同作の実写化に挑んだ森義隆監督と石田聡子プロデューサーにその道のりを聞いた。

【写真を見る】『紙の月』(14)や『空飛ぶタイヤ』(18)などの秀作を手掛けてきた石田プロデューサー

■ 「実はAとBの世界では撮り方を意図的に変えています」(森監督)

――映画化が難しい作品になぜ挑まれたのでしょう。

石田「複雑な構成で映像としてどのように描いたら面白くなるか、正解が見えない一方で恋愛のキレイな部分と醜い部分の見せ方が魅力的で。挑戦も含め取り組んでみたくなる作品でした」

森「僕は原作が発売された時に読んでいて、いつかこんなラブ・ストーリーを撮ってみたいと思っていたので、約20年後に実現するとは思いませんでした。崇史(玉森裕太)は見た目カッコいいのにひねくれていて、でも自分に素直…そういうところ

に僕は惹かれたのだと思います」

――2つの台本があって2本の映画をつくるように撮影されたとか。

森「観客にも崇史と同じ混乱を味わってほしいという気持ちで撮ったのですが、実はAとBの世界では撮り方を変えています。決定稿前にAとBの2本の脚本をつくり、2本の映画を撮って1本に再構成した感じです。演出や撮り方だけでなく、カメラマンやスタッフも変えているので、その変化に注目していただくと分かりやすくなると思います」

■ 「何度も繰り返して観ていただけるという意味で、BD&やDVD向きの作品」(石田プロデューサー)

石田「崇史と麻由子(吉岡里帆)と智彦(染谷将太)の感情を、どの時点でどこまで見せていくのか、そのさじ加減もポイントでしたね。監督が『曖昧にしたい』と言われて。確かに本人たちは自分の感情をよく分かっていないだろうし、それが恋愛だろうと。そこからですね、観た人に『よく分からなかったけど面白かった』と言っていただける映画を目指したのは」

――豪華版には映像特典もぎっしり入っています。

森「撮影は1年半前で、演技経験の浅かった玉森君や吉岡さんをあえて追い込んで演じさせたので、メイキングにはピリピリした現場の雰囲気が映っていると思います。その極度の緊張が解けた舞台挨拶のはっちゃけた3人の落差を楽しんでください(笑)」

石田「ブルーレイの豪華版に収録されている特典『森義隆監督が語る「パラレルワールド・ラブストーリー」の裏側』は、重要シーンについて監督と私が解説してますので、作品をより深く理解してもらえるはずです。何度も繰り返して観ていただけるという意味で、BD&やDVD向きの作品だと思います」

 

■ メイキングには玉森が新境地を開拓していく場面も

「あえて追い込んだ」という監督が玉森に演技指導していく様子などを収録。撮影初日に「目が弱い」と監督に指摘された玉森が、俳優としてひと皮むけていく姿をカメラは捉える。撮影中、誕生日を迎えた玉森は、ケーキを前に照れる仕草も見せる。スポーツ万能の崇史が麻由子とバスケをするシーンでは、玉森が練習の成果を発揮。さらに滑らかな動きを求め何度もテイクを重ねる監督の要求に見事応えた。真実を知った崇史が棚の写真をかき落とすクライマックスでは、台本3ページ分をワンカットで撮影!

また、森監督が『聖の青春』でも組み、絶大な信頼を寄せている染谷が智彦役。「セリフに説得力をもたせることの重要さが身に染みた」と語る染谷の演技を目にした吉岡は「撮影している時のONと終わった時のOFFの切り替えがすごい」とびっくりと語る。

 

豪華版ブルーレイにはメイキングのほか、舞台挨拶、イベント集、森義隆監督が語る「パラレルワールド・ラブストーリー」の裏側、未公開シーンなどの映像特典を収録。スタッフ&キャストの作品に懸けた熱い思いを、特典で知ってほしい。

(Movie Walker・文/竹之内円)

最終更新:11/18(月) 21:48
Movie Walker

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