(ブルームバーグ): MS&ADインシュアランスグループホールディングスとカナダの生命保険会社マニュライフ・ファイナンシャルは、英アビバのシンガポールとベトナム部門の資産買収で競っている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
これら関係者によれば、アビバの2部門の売却プロセスが最終段階に入る中、香港の資産家、李沢楷(リチャード・リー)氏が支援する保険会社FWDグループも資産買収合戦に加わっているが、同社はシンガポール部門の買収だけに関心を示している。シンガポールはアビバの最大市場。
非公開情報であることを理由に関係者が匿名で明らかにしたところでは、最終的な買収案は提出済みであり、これら企業は現在、交渉の最終段階にある。
アビバは2部門合計の資産売却額として約30億ドル(約3300億円)を目指しているが、評価額は若干この額を下回る可能性があると、関係者は語った。アビバは両社一括で売却するか、別個に売却するか、まだ検討中だという。 関係者によると、アビバは早ければ、投資家向け説明会を開く20日に発表する可能性がある。アビバと買い手候補の協議は物別れに終わったり、この間に他の買い手候補が現れたりすることもあり得るという。
アビバ、MS&AD、マニュライフ、FWDの担当者はいずれもコメントを控えた。 原題:Japan’s MS&AD, Manulife Said to Vie for Aviva’s Asian Assets(抜粋)
(c)2019 Bloomberg L.P.
Manuel Baigorri, Komaki Ito
最終更新:11/18(月) 12:32
Bloomberg
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