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底堅かった香港の労働市場に亀裂、デモ長期化でリセッション深まる

11/18(月) 13:58配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 香港では数カ月にわたる政治的抗議活動とリセッション(景気後退)入りを受け、底堅かった労働市場に亀裂が生じ始めている。

小売業者やレストラン、ホテルは生き残りを図るため、賃金や労働時間の切り詰めや人員削減を進めている。5カ月にわたる混乱の解決策が見つからなければ、香港の記録的な低失業率は終わりを迎えると広く予想されている。

香港のナイトスポットのクラブで最近新たな職を得たネスター・マヌエルさん(21)も影響を受けた1人。「このデモで会社は私を雇う余裕がなくなり、私はこの半年で2回も転職せざるを得なかった。私が好きなこの業界が廃れていくのを目にするのは悲しい」と話すマヌエルさんは、前の雇用主は最初、雇用を守ろうと給料を減らしたものの、すぐにもっと思い切った措置を講じざるを得なくなったと語った。

香港の全体的な失業率は7月以降、過去最低に近い2.9%で推移しているが、その強さにも陰りが生じつつある。10月の失業率統計は18日に発表される予定で、3%への悪化が見込まれている。

一方、小売業や宿泊施設、飲食サービスを含む消費および観光関連部門の失業率は、7-9月期に2年ぶり高水準の4.9%に上昇した。飲食業界ではさらに悪化し、6年ぶりの高水準の6.0%に達した。

CLSAのエコノミスト、イネス・ラム氏は、抗議デモ収束の兆しがない中、ショッピングモールや飲食店、地下鉄は終業時間の前倒しを続ける公算が大きく、「抗議活動が長期化すれば、香港の観光や小売り、飲食業界はさらにビジネスが悪化する」と予想。小売り、宿泊、飲食業界の失業率が2020年半ばまでに10%に上昇し、全体の失業率は4%と10年11月以来の水準を付けるとの推計を示した。

原題:Hong Kong’s Job Market Starts Weakening as Recession Deepens(抜粋)

(c)2019 Bloomberg L.P.

Eric Lam, Enda Curran

最終更新:11/18(月) 13:58
Bloomberg

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