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織田信成がモラハラで提訴した“関大の女帝”もうひとつの顔

11/19(火) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「リンク内外を問わず恐怖心を感じた」

 涙を流してそう訴えたのは、フィギュアスケートの織田信成氏(32)。関大アイススケート部監督在任中に、同部の濱田美栄コーチ(60)からモラハラ行為を受けたとして慰謝料など1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、監督就任前の2017年2月ごろ、練習方法を巡って織田氏が濱田コーチへ注意したことをきっかけに嫌がらせが始まったという。モラハラはエスカレートし、その結果、織田氏は今年3月に高熱で8日間入院。5月ごろからリンクに行けなくなり、9月に監督を退任した。

 関大のリンクではここ数年、紀平梨花(17)らのトップ選手を育てた実績から濱田コーチの影響力が拡大。「関大の女帝」といわれるまでになったが、一方で、こんな声もある。織田氏と濱田コーチをよく知るスケート関係者はこう話す。

■紀平、宮原をトップ選手にしたが…

「正直、濱田コーチより厳しい指導者はたくさんいます。むしろ濱田コーチは優しいほう。トップ選手を輩出してもテングになるような感じはなく、言葉は厳しくても手を出すことはない。どのコーチより勉強熱心です。古い指導法ではなく、海外で積極的に見聞きした情報を取り入れる新時代のコーチ。実際に、世界ランク5位の紀平、同2位の宮原を育て上げた。ジュニアからシニアになって伸び悩む選手の原因を研究し、ジャンプの跳び方を変えさせて飛躍させたり、教え方も上手だと評判でした」

 リンクの外では小脇にプードルを抱え、幼い教え子からも慕われているという。

「今でこそ羽生結弦選手の活躍で男子の人気も高くなりましたが、織田くんの世代は男子の競技人口が少なく、ノービス(ジュニアの下)の全日本選手権ではまともに人が集まらないような状況でした。国内のライバルはほとんどおらず、コーチ陣も『辞めないように教えなきゃ』とチヤホヤしてきた時代。過去には生徒にねだられたからと、犬を買ってあげるコーチもいた。織田くんは、指導者がお母さんですから、甘やかされていた部分はある。一方、当時から世界を相手に戦っていた女子は厳しい指導は当たり前。言葉もきつい。そういう女子の世界のような接し方をされ、アタリの強さにショックを受けたのではないか」(スケート連盟OB)

■決意の告発に立ちはだかる壁

 裁判沙汰に発展した今回の騒動。「フィギュアスケート界の悪弊へ一石を投じる思いで提訴した」という織田氏に勝機はあるのか。

「フィギュアは閉鎖的な世界。以前は練習映像を見直す目的で動画を撮る親も多かったですが、今は親でさえ撮影禁止です。その厳しい指導も選手や親が望んでやっていることなので、織田くんが証言を求めても、賛同してくれる人がどれだけいるか。関大を辞めて織田くんは指導拠点を失い、すでに織田くんとお母さんが指導する選手の中には移籍を申し出ている子もいると聞きます。このまま選手流出が続けば、『織田組』の解散もあります」(前出の関係者)

 この戦、意外にも織田軍の劣勢と見る向きもあるようなのだ。

最終更新:11/19(火) 16:54
日刊ゲンダイDIGITAL

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