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『Fukushima 50』米軍が日本映画初の撮影協力 「トモダチ作戦」描くために横田基地で実施

11/19(火) 7:00配信

オリコン

 俳優・佐藤浩市が主演を務め渡辺謙が共演し、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く映画『Fukushima 50』(2020年3月6日公開)で、日本映画として初めて米軍が撮影協力していることが、わかった。震災発生当時、被災地を支援した米軍の「トモダチ作戦=“Operation Tomodachi”」が本作でも描かれ、在日米軍横田基地で初めて撮影が行われた。

【場面カット】将校役で出演しているダニエル・カール

 東日本大震災により発生した原発事故の現場に残った名もなき作業員たちは、世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれていた。世界中が見守っていた現場で何が起きていたのか。東日本全体へ危機が迫る中、死を覚悟して残った職員たちの知られざる“真実”を描かれる同作。佐藤は原子炉から最も近い中央制御室を指揮する1・2号機当直長の伊崎利夫、渡辺は福島第一原発所長だった吉田昌郎さんを演じる。

 横田基地では、作戦会議のシーンを撮るために施設内にある実際の作戦会議室が貸し出されたほか、米軍所有のヘリ、UH-1を実際に飛ばし、東北支援に向けて発進するシーンを撮影。日本映画では実績も交渉ルートもない米国国防省への撮影申請だったが、多くの米兵が関わった「トモダチ作戦」の再現のために米国大使館関係者の協力と粘り強い交渉の結果、撮影が実現。在日米軍横田基地第374空輸航空団の将校・ジョニーは、山形弁研究家でタレントのダニエル・カールが演じる上、基地内で募集されたエキストラとして本物の米兵も出演している。

 さらに、当時の総理大臣が自衛隊の要人輸送ヘリで福島第一原発を緊急訪問したシーンの再現のために、通常は皇室や総理大臣など国内外要人の移動に使用される輸送ヘリES-225LP“スーパーピューマ”も登場。総理大臣役の佐野史郎がヘリに乗り、空から建屋への放水を行った場面も撮影され、同シーンでは当時の作戦に従事した隊員が協力している。

アメリカ空軍は「1日の撮影で、米国政府に費用負担をかけることなく、品位、自己奉仕、優秀さ、という空軍が掲げる本質的価値を損なうことなく、空軍隊員をしっかりと描写していただきました」とスタッフらに感謝のコメントを寄せた。

 ダニエルは「東北に強い絆を持つアメリカ人の1人として『トモダチ作戦』の発令を行った司令官役を演じさせていただけたことを本当に誇りに思います。米軍のみなさんの適切な支援、援助には誰もが本当に感謝し、これからもずっと語り継いでいくものと思います」と話している。

最終更新:11/20(水) 8:25
オリコン

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