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「甲板で躍動する水兵の声が聞こえる…」大学生モデラーがプラモ制作で学んだ“物語の重要性”

11/19(火) 7:00配信

オリコン

 浪漫と哀愁を感じさせる旧日本海軍艦艇の雄姿。疾走する軍艦が作り出す白波や海の模様を精密に表現するK-5(@battleship_5)氏は、登場させる水兵一人ひとりに“物語”を作るのだと言う。そんな大学生モデラーがスケールモデル制作で得た“気づき”の数々とは。

【写真】よく見るとそこら中にドラマが…!1/700 戦艦陸奥の甲板で上官に敬礼する水兵たち、まるで映画の1シーン

■作品に配置した登場人物には全て“物語”を作る

――プラモデルの魅力に目覚めた原体験を教えてください。

【K-5】幼少期は車が大好きでした。小学2年生のとき、『ラブ・バッグ』(1969年)という映画の影響で父と初めてタミヤ1/32フォルクスワーゲン・ビートルを制作しました。当時は素組みでしたが、組み上げた際の達成感と感動を知り、プラモの魅力に触れました。

――「艦船モデラー」になったターニングポイントは?

【K-5】映画『男たちの大和』(2005年)がキッカケで、タミヤ1/700戦艦大和を制作しました。細かいパーツを組んでいくと精密な大和が出来上がっていく感動は凄まじいものでした。次にドキュメンタリー番組の影響で戦艦長門を。そして記念艦三笠に乗艦した影響で三笠を制作しました。すると、艦船模型と同時に艦船自体も好きになっていきました。

――自身の作品の“特長”は何でしょうか。

【K-5】作品の中に人々の生活感や躍動感を演出することだと思います。ウェザリングは勿論、水兵や木箱などのアクセントを「この水兵は作業をするために木材を広げてる」「上官に呼ばれて走っている」などと、自分の中で理由をつけて配置・制作しています。つまり、“登場人物に物語”を作ってあげるんです。在りし日の軍艦の中で起きたに日常を演出すると、見る人もそれを発見して面白がってくれます。

――では、艦船模型を制作する際に一番気をつけていることは?

【K-5】全体の作り込みのバランスです。好きな箇所に力が入るのは勿論ですが、そうでない箇所を疎かにすると不自然になってしまいます。全体の作り込みを統一しつつ、見せたい箇所はちゃんと見せられるよう日々努力しています。

――一番好きな艦船は何ですか?その理由も教えてください。

【K-5】明治の日本海軍旗艦「防護巡洋艦松島」です。不釣り合いに大きな主砲、一本煙突、一本マスト、タンブルフォーム、美しい艦首飾り、白い船体…全てが大好きです。明治の軍艦はカッコ良さのなかに“美しさ”があります。飾り気のない“質実剛健”な第2次大戦の軍艦もいいですが、その中に気品もあるのが明治艦船の魅力です。

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最終更新:11/24(日) 13:25
オリコン

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