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「2時間ではもったいないくらい...」近鉄の新型特急『ひのとり』内部公開 全席バックシェルシートで“ゆったり”空間に

11/19(火) 20:31配信

MBSニュース

近鉄の新型特急の内部が11月19日に初公開されました。近鉄の特急といえば、これまで様々なタイプの車両が投入されてきましたが、今回新たに加わったのが「ひのとり」。こだわったのは“ゆったり空間”ということです。

5年かけたビッグプロジェクト…来春デビュー

19日に報道関係者に公開されたのは、大阪と名古屋を結ぶ新型特急「ひのとり」です。列車が走るスピード感が翼を広げて飛ぶ鳥を連想させることから、その名が付けられました。来年3月14日にデビューする予定です。

「目的地に行くまでがただの移動ではなく、移動の時間を1つの目的としてゆったり過ごすというふうに使っていただきたい。」(近畿日本鉄道 岡野友紀さん)

今回の車両は、構想から製造まで5年もかかったというビッグプロジェクト。投資額は約184億円で、1両あたりにすると豪華観光特急車両に迫る2.5億円もかかっている計算です。

“全席バックシェルシート”は日本鉄道界初

近鉄は“私鉄最強”ともいわれる特急ラインナップを誇り、古くは2階建て電車の「ビスタカー」に、「ひのとり」の前身となる「アーバンライナー」、最近では観光特急も次々と投入し、「しまかぜ」や「青のシンフォニー」は根強い人気です。現在、1日に約400本の特急が運行されています。

「ひのとり」はレギュラー車両とプレミアム車両の2種類あり、目玉は、移動の快適性のカギを握るシートです。日本の鉄道界としては初めて、全てのシートに後部座席を気にせず倒せる「バックシェル」がついています。

さらに、先頭車と最後尾は前面と側面が大型のガラス窓で眺望も抜群。スーツケースなどを保管するロッカーも充実していて、鍵の開け閉めはICカードで、使用料はかかりません。

“ライバル”新幹線に対抗するには…

近鉄がここまで細部にこだわったワケ、それは“ライバルとの差別化”です。大阪と名古屋の間には、新幹線という強力なライバルが存在します。新幹線「のぞみ」が大阪と名古屋の間を約50分で結ぶのに対し、近鉄特急は約2時間5分かかり、所用時間や運行本数では太刀打ちできません。しかし、価格は近鉄特急がレギュラー車両で4540円と、新幹線より2140円も安く設定されていて(※新幹線「のぞみ」指定席の場合)、割安感で勝負しようというわけです。こうした攻めの姿勢に近鉄ユーザーは…

「見た目もかっこいいですし、楽しみです。電車メインの旅でいいと思う。」(近鉄の利用者)
「2時間ではもったいないね、3時間くらいは…電車好きだから。また利用させていただきます。」(近鉄の利用者)

近鉄の担当者も期待を込めます。

「(今後)日本中から大阪が注目されて特に関東や名古屋からも来られると思うが、その時にぜひ『ひのとり』を使おうか、となってほしい。」(近畿日本鉄道 岡野友紀さん)

運行は東京オリンピック開催の2020年。ワンランク上の「ひのとり」の空間で、狙い通り飛躍することはできるのでしょうか。

最終更新:11/22(金) 9:49
MBSニュース

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