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金星探査機「あかつき」の観測成果 JAXA会見(全文1)未知の物質が太陽光を吸収

11/19(火) 17:10配信

THE PAGE

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後2時から記者会見を行い、金星周回軌道に投入してから4年を迎える金星探査機「あかつき」の観測成果を説明した。

【動画】金星探査機「あかつき」軌道投入から4年 JAXAが観測成果を発表

※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「金星探査機「あかつき」軌道投入から4年 JAXAが観測成果を発表(2019年11月19日)」に対応しております。

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登壇者の紹介

司会:本日はお集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので金星探査機「あかつき」観測成果に関する記者説明会を開催いたします。

 まず初めに登壇者を紹介いたします。皆さまより向かって右側から、産業技術総合研究所 人工知能研究センター 地理情報科学研究チーム主任研究員、神山徹さま。続きましてベルリン工科大学 EU H2020 MSCA-IF beneficiary、研究員Lee, Yeon Jooさま。続きまして東京大学大学院 新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻教授、今村剛さま。続きましてJAXA宇宙科学研究所 太陽系科学研究系教授、中村正人。そしてJAXA宇宙科学研究所 太陽系科学研究系教授、佐藤毅彦の5名です。私は本日の司会進行を担当いたします、広報部報道・メディア課課長の【ムラカミケイイチ 00:01:57】でございます。よろしくお願いいたします。

 それでは金星探査機「あかつき」観測成果についての説明を始めます。お願いします。

「あかつき」の現状

中村:それでは最初、私から「あかつき」の現状についてお話をしたいと思います。スライドをお願いします。次のページをお願いします。ここのページに運用状況等が書いてございます。最近よく聞かれるのは、「あかつき」はいつ地球に戻ってくるのですかというご質問を多々いただきますけれども、「あかつき」は金星の周りをずっと回りまして、地球には戻ってまいりません。2019年12月7日に、金星投入から4周年を迎えると。これは地球の年で4年でございます。その間に金星を132周しまして、その下に数字で書いてあります、読み上げませんが、大変多量の画像データを取得していると。それから雷カメラに関しましては、これは時間で書いてございますけれども、17.5時間の、金星全体をだいたい全部で11分間観測したことに相当するデータを集めております。このようなデータを基に、今日も発表したいというふうに考えています。

 データ公開につきましては、下に書いてありますDARTS、これはJAXAの宇宙科学の科学データアーカイブでございますけれども、ここにアクセスしていただきますとどなたでも見ることができると。現在は2018年6月3日までに取得された観測データを公開しております。12月には、18年の12月7日までに取得されたデータを公開する予定でありますので、世界中の研究者がこれを見て研究することができるということです。次のページをお願いします。

 今後の運用についてでございますけれども、一番皆さんの関心があるのは、探査機の寿命であると思われます。これを決める要素は2つございまして、1つは日陰(にちいん)、もう1つが残っている燃料です。日陰、これは太陽が当たらない、金星の影の中にいるということですけども、これが探査機が積んでおりますリチウムイオン電池の現在の容量で概算しますと、230分以上続きますとヒーターを維持するための電力がなくなってしまって、探査機は凍えてしまって死んでしまうということですので、これを避けなければいけないということです。近々、来年ですけれども、これが起こるので、これを避けるために2020年度に微少な軌道修正を行わなければいけません。それに使用する燃料は200グラム程度でございます。これはデルタVという速度の変換に換算しますと、約0.5メーター・パー・秒という値になります。

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最終更新:11/19(火) 18:05
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