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久慈-田野畑間、来年3月復旧見通し 台風19号被災の三陸鉄道 19年度決算、一転赤字予想

11/19(火) 10:22配信

デーリー東北新聞社

 台風19号で被災し、約7割の区間が不通となっている三陸鉄道(中村一郎社長)は18日、岩手県宮古市の本社で記者会見を開き、土砂流入などの被害に見舞われた久慈―田野畑間(35・4キロ)の運行再開が来年3月となる見通しを示した。リアス線開通1周年となる同3月23日までの運行開始を目標とする。

 三鉄によると、全線の被災箇所は77カ所に上り、久慈―田野畑間では羅賀トンネル(田野畑村)で大量の土砂が流入。復旧作業に着手しているが、車道から遠い場所で、線路でしかたどり着けない箇所も多く、完了まで時間を要する見込みという。

 18日示された区間ごとの再開時期はこの他、宮古―津軽石(9・2キロ)が11月28日、田野畑―田老(22・9キロ)と津軽石―陸中山田(17・3キロ)が12月、陸中山田―釜石(28・9キロ)が来年3月で、年度内の全線再開を目指す。

 会見では、被災後に相次いだ団体予約のキャンセルや定期の払い戻しが計998万円分に上り、代行バスに1日当たり68万円の経費が掛かっていることも公表。2019年度決算は台風前に見込んでいた4年ぶりの黒字から一転。中村社長は「大幅な減収。赤字にならざるを得ない」と表明した。

 一方、三鉄が設置した義援金窓口には15日現在で757件、2113万円の寄付が寄せられていることも明らかにし、「鉄道の休止で観光客が減り、宿泊業者にも影響が出ていると聞く。1日でも早い再開を目指したい」と述べた。

 三鉄は東日本大震災でも被災。今年3月にはJR山田線の宮古―釜石間の運行を引き継ぎ、岩手県沿岸の久慈―盛(大船渡市)163キロを結ぶリアス線として全線開通した。

デーリー東北新聞社

最終更新:11/19(火) 10:22
デーリー東北新聞社

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