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クルマの屋根にはいくつも種類があった!? 珍しいルーフ5選

2019/11/19(火) 6:10配信

くるまのニュース

●Tバールーフ

「Tバールーフ」は、脱着式ルーフパネルを外した際に屋根の中央部分だけが残り、アルファベットの「T」のような形状に見えることから名付けられました。

 Tバールーフの場合、屋根の一部が残ることで最低限の補強だけでボディ剛性が確保でき、開発費や製造コスト、車重の増加が抑えられる点や、取り外したルーフパネルの収納場所も小さくて済むというメリットがあります。

 そのため、ルーフパネルの面積が小さく、スライディングルーフの装着に難があるクーペタイプなどに多く採用されました。

 普及が始まったのはアメリカ車で、シボレー「カマロ」などに1970年代から採用され、フルオープンよりも安全という観点から広まっていきました。

 国内での代表車種は1980年に2代目日産「フェアレディZ」に日本車として初めて採用されて、高い人気となっただけでなく、北米向け輸出車両の多くはTバールーフ仕様でした。

 さらに、初代トヨタ「MR2」に1986年のマイナーチェンジでTバールーフ仕様が追加されたため、次第に日本でも珍しいものではなくなりました。

 しかし、その後Tバールーフは初代マツダ「ロードスター」から始まった、ソフトトップオープンの流行により減少。現行車種で採用しているモデルはありません。

超高級車のみ許されたルーフとは!?

●メタルトップ

「メタルトップ」は、外すことが可能な「デタッチャブルハードトップ」を指す言葉でしたが、現在は金属製だけでなくFRPや樹脂素材を用いたものがほとんどとなっており、日本では機械的に開閉可能なハードトップを持つクルマのルーフ構造を指すことが一般的です。

 国産車初の開閉式メタルトップは、1989年に限定車として登場した2代目トヨタ「ソアラ3.0GT」をベースにした「ソアラ エアロキャビン」で、ループパーツを格納するためにリアシートを廃した2名乗車で、本革シートの採用など贅沢なクルマでした。

 ただし、ソアラ エアロキャビンはフルオープンではなく、各ピラーと屋根の骨格部分が残るタイプで、ルーフパネルとリアウインドウが格納される構造となっていました。

 国内でメタルトップが普及したのは1991年にデビューしたスズキ「カプチーノ」からです。脱着可能な3ピース構成のアルミ製ルーフパネルを持ち、クローズ、フルオープン、タルガトップ、Tバールーフの4つのスタイルを楽しめました。

 さらに、7代目日産「シルビア」をベースに、2000年に電動メタルルーフを備えたオープンカー「シルビア ヴァリエッタ」を発売。シルビアでは、フルオープンが可能でした。

 そして、2000年代になると電動メタルトップが世界中で大流行となり、メルセデス・ベンツ「SLKクラス」、プジョー「206CC」、日産「マイクラC+C」、三菱「コルトCZC」(国内導入なし)など国内外でさまざまな電動メタルルーフ車が登場します。

 後席スペースや荷室容量が狭くなるデメリットはありますが、耐候性や静粛性はクローズドボディ並ながら、スイッチひとつでフルオープンになるのが魅力でした。

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最終更新:2019/11/19(火) 10:34
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