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東京オリンピックで金メダルを、バスケ女子日本代表を率いるトム・ホーバスの確信

11/20(水) 13:05配信

バスケット・カウント

「短期間で良いチームになって勝てた」

文=鈴木栄一 写真=野口岳彦、FIBA.com

バスケットボール女子日本代表は、マレーシアで開催された『東京オリンピック プレクオリファイングトーナメント』を3戦全勝で終えて帰国した。今回は高田真希、町田瑠唯、長岡萌映子と複数の主力が不参加。その中でも前回アジアカップをWNBAのシーズン中で欠場していた世界屈指のセンター、エリベゼス・キャンベージが参加したオーストラリア代表に82-69で勝利と大きなインパクトを世界に与えた。

指揮官トム・ホーバスは、オーストラリア戦について「とても良かった。特に第1クォーターの8本の3ポイントシュートは、すごく速いペースから決めることができた。NBAでもあのペースで入ることはない」と選手たちを称える。

試合の行方に影響を与えたテクニカルファウルによるキャンベージの退場についても、タフな守備を遂行した結果だと振り返る。「密着してディフェンスすることで、彼女をイライラさせる。それはやりかったことです。渡嘉敷(来夢)がファウルトラブルでベンチに下がった時、(オコエ)桃仁花がよくローポストでのディフェンスを頑張ってくれました」

「今回、キャンベージが入ったオーストラリアはAチーム。ウチはAチームではなく、AとBの中間のチーム。相手はアジアカップの雪辱を果たそうと勝利にハングリーだったし、この負けはかなり悔しいと思う」

吉田の復活とともに収穫となった、宮下希保の活躍

すでに東京オリンピックへの出場を決めている日本にとって、この一連の予選は一般的に勝利へのモチベーションを保つのが難しい。しかし、そういった心配は今の日本にとって無用だ。「みんな常に勝利にハングリー。そうでないと試合に出られないからね」と指揮官は言う。

今大会で得た収穫をこう続ける。「短い準備期間で良いチームになって勝てたのはポジティブなこと。新しいメンバーの吉田(亜沙美)と宮下(希保)が良い仕事をしてくれたのも重要です」

指揮官が言及するように、吉田の復活とともに目立ったのは、フル代表では初の国際大会で躍動した宮下希保だ。オーストラリア戦で先発出場すると、35分出場で3ポイントシュート4本中3本成功を含む15得点5リバウンド3アシストの活躍だった。

ホーバスは、宮下について「去年から注目していたけど、ケガもあって長い間トライアウトできなかった。大事なところでも物怖じせずに3ポイントシュートを打って決める。コンタクトに強くてリバウンドを思ったより取れるし、細かいこともしっかりやってくれる。すごく面白い選手」と評する。

もともと彼女の実力は買っており、今回の大暴れはサプライズではなかった。ただ、実戦でより力を発揮する勝負強さはうれしい誤算だった。「彼女のサプライズは、練習より試合の方がシュートが入ること。練習でもまあまあ入るけど、試合になるともっと入ります。英語で言うと『Gamer』、それがすごく大きいです」

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最終更新:11/20(水) 13:05
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