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「声掛けできる人に」 車いすラグビー・リオパラ銅メダルの山口さん講演

11/20(水) 5:00配信

カナロコ by 神奈川新聞

 パラスポーツへの理解を促進しようと、神奈川県三浦市立三崎小学校(同市三崎)で19日、車いすラグビー選手で2016年のリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダリストの山口貴久さん(37)が講演した。パラリンピックに関連した県教育委員会の事業の一つで、同小の3~6年生約100人が参加。山口さんは競技への思いなどを語り、「困っている人に声を掛けられる人になって」と呼び掛けた。

 山口さんは横須賀市生まれ。小中学校時代はサッカー、高校時代はギターに励んだ。子どもの頃は、よく三浦市内にも釣りをしに訪れたという。

 交通事故に遭ったのは19歳の時。首を骨折し、手足の自由が利かなくなった。入院中は10カ月間、食事が喉を通らなくなり、約60キロあった体重が半分ほどまで落ちた。

 「手足が細く、人と違うということがすごく嫌だった」。退院後は体を露出するのが嫌で、ずっと長袖を着ていたという。

 そんな状況を変えようと始めたのがスポーツだ。

 陸上競技などを経て車いすラグビーの世界へ。チームメートがロンドン大会で活躍する姿を見て日本代表を目指し、鍛錬を重ねた。リオの舞台に立った時は「人生で一番じゃないかというくらいうれしかった」と思いを明かした。

 来年の東京大会で応援する側に回るという山口さんが「バリアフリーの第一歩としてお願いしたい」と強調したのは、声掛けだ。児童らに向けて「いろいろな障害のある人や外国人が来るだろうが、その中で困ってしまう人が街中に出てくる。声を掛けることは簡単そうに見えて皆できない。皆には頑張って声を掛けることができる人になってほしい」と呼び掛けた。

 話を聞いた子どもたちは「ラグビーで倒されたら、どうやって起き上がるの」などと、盛んに質問。講演後は一緒に給食を共にするなどして親睦を深めた。

神奈川新聞社

最終更新:11/20(水) 14:01
カナロコ by 神奈川新聞

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