ここから本文です

セーフティカー出動は避けられなかった……F1レースディレクターが説明「クレーン出動時の標準的な対応だった」

11/20(水) 17:08配信

motorsport.com 日本版

 F1ブラジルGPの決勝レース52周目、メルセデスのバルテリ・ボッタスはマシントラブルが発生し、マシンをコース脇に止めた。ボッタスはエンジニアからの指示に従い、マシンを簡単に排除できるよう、ウォールの開口部付近までマシンを滑らせた。

【動画】2019年F1第20戦ブラジルGP決勝ハイライト

 しかしこのマシン回収に伴い、セーフティカーが出される事態となった。このセーフティカーが、後の大波乱を生み出すひとつの要因となっていくことになったが、本当にこのセーフティカー出動が必要だったのか、それについて賛否がある。

 ストップしたボッタスのマシンのオンボード映像には、コクピットから降りたボッタスが、ステアリングホイールを再度取り付けるのに苦労していた状況が映し出されていた。

 その後、ふたりのマーシャルがステアリングホイールを拾い上げ、再度マシンに装着。そしてマシンをニュートラルにしようとしていた。しかしマシンを動かすことができず、結局はクレーン車を出動させる必要があった。

 2015年の日本GPで、ジュール・ビアンキがマシン回収のためにコース脇に進入していた重機に激突してしまって以来、同様の車両が稼働する場合には、セーフティカーを出動させることが必須としている。これはマシンがコーナーのイン側にあったり、回収用の作業車がバリアの外に出る時間が一瞬であったとしても、近年は厳密に守られている。今回の例も同様だった。

「バルテリは素晴らしい仕事をし、そこでマシンを止めたんだ」

 FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、そう今回の件について説明する。

「マーシャルたちは、マシンをバリアの隙間からコース外に押し出そうとしていた。そのため、イエローフラッグ2本の振動という指示になったのだ」

「それはコース外のことだったが、彼らはマシンを押そうとしていた。しかしクルマはバンプに引っかかってしまうことになった。そのためクレーン車を出動させて、マシンを移動させる必要があったのだ。だからセーフティカーを宣言したのだ」

 クレーン車の出動によって、ボッタスのマシンは迅速にバリアの後ろに移動させられた。しかしセーフティカーが出動した際には、隊列を整え、周回遅れになっているマシンを、先頭と同一周回にしなければならない。この作業を行うのに、予想以上に長い時間がかかった。

「基本的には、周回遅れになっていないマシンは上位5台だけだったと思う」

 そうマシは語る。

「まずはセーフティカーが、先頭のマシンを抑えなければいけなかった。しかしマシンの位置関係のために、少し時間がかかった。そしてその後、全てのマシンの隊列を整えなければいけなかったんだ」

「つまりまず最初に、インシデントをクリアにするということが必要だった。そしてその次に、1周遅れのマシンを同一周回に戻す必要があったんだ」

Adam Cooper

最終更新:11/20(水) 17:08
motorsport.com 日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事