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侍J“慣れた打順”で復調を導く プレミア12総括…東京五輪へ収穫と課題

11/20(水) 10:00配信

デイリースポーツ

 今大会、稲葉監督は全8戦で8通りのオーダーを組んだ。「その日のベストを」と対戦相手の特徴や自軍選手の状態を見極め、日替わりで打順、メンバーを入れ替えてきた。大会序盤から中盤にかけ、鈴木や菊池以外の打者の調子がなかなか上がってこなかった側面もあった。

 唯一の黒星を喫した12日の米国戦。「打線の組み方を考える必要がある」と話した指揮官は、翌13日のメキシコ戦で手を打った。坂本を巨人でも務めてきた2番、外崎をシーズン終盤に経験した5番に置いた。「居心地というか、試合の入り方はどの選手もしやすかったのではないか」と金子ヘッド兼打撃コーチ。策は当たり、二回までに3点を挙げ、逃げ切った。

 この試合で復調気配を見せた坂本は決勝まで2番を務め、次戦からの韓国との2連戦では丸が3番に入り、巨人でやり慣れた並びが実現。同時に1番・山田、5番・浅村を含め、上位からの5人を固定し、韓国相手の連倒につなげた。投手陣が一定の成果を示す中、打線も大会終盤に活性化した。

 復調へのアプローチはさまざまある中、今大会では“慣れた打順”というのが、そのきっかけの一つとなった。五輪では登録メンバーが4人減ることから、ある程度固定されたメンバーでの戦いになる。野手の頻繁な入れ替えはできず「(登録メンバーが)24人の時には考え方を変えないとやっていけないと感じる。それも次の課題」と話す金子ヘッドは「慣れた景色、ポジション、景色というのはあっていいわけだし、それが固定されるのが望ましい」と構想の一例を明かした。

 指揮官は今年のテーマを「見る」とし、精力的に国内外の視察を行ってきた。打者選考の主要なテーマを「選球眼」とし、今大会では効果的な四球が決勝点となる試合が2試合あった。来年もその“目”が頂点への鍵の一つとなるのは間違いない。「1日の中で、1打席の中でどう変化させていくか。言葉のかけ方だったりも、しっかり勉強してきたい」。本番まで残り8カ月。選手をさらに深掘りし、悲願成就への最適解を見つけ出す。

最終更新:11/20(水) 11:10
デイリースポーツ

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