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ソウル・景福宮の「香遠亭」 周囲にオンドル施設=発掘で明らかに

11/20(水) 17:09配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの朝鮮王朝時代の王宮、景福宮の庭園にある六角形の2階建てあずまやで、宝物第1761号に指定されている「香遠亭」が、周囲のみにドーナツ型のオンドル(床暖房)施設を備えた建築物であることが確認された。

 

 文化財庁の宮陵遺跡本部と国立江華文化財研究所は20日、今年9月から始まった香遠亭の発掘調査で発見されたオンドルの構造を公開した。これまでに見られない独特な構造となっている。

 オンドル施設のあるあずまやは非常に珍しく、香遠亭は火のたき口があることからオンドルがあったと推定された。

 ただ、人工的に風を送り込む風洞実験と煙で空気の流れを調べる実験では、正確な煙道(煙の通り道)や煙の排気口は確認できなかった。

 コンクリートで覆われたオンドルの床からはクドゥルジャン(煙道の上に置く平たい石)は見つからなかったが、クドゥルジャンの下に作られた溝と、火を吸い込んで煙をとどめるためにオンドルの奥に深く掘った溝を確認した。

 煙道は香遠亭の基壇(建物の下の石壇)の下を通り、あずまやがある島の東北の護岸石築(池の岸に石を積んだ施設)の方向に伸びていることが分かった。

 研究所の関係者は「建物の基礎の内部に瓦を割ったものを広げ、その上に石灰を混ぜた粘土を固める方法を繰り返して基礎を築いた」とし、基礎の外側に溝を掘ったと説明した。

 また、「現在残っている遺構(建物の痕跡)を見ると、たき口から吸った煙は煙突を通らず煙道から自然に抜けたようだ」と分析した。

 香遠亭のこのようなオンドル構造は、一般的なオンドルと比べて特異だと評される。通常は床下に溝をいくつも掘って全体を暖めるが、香遠亭は六角形の周囲だけを煙が通るようにした。

 宮陵遺跡本部の関係者は、香遠亭の建築記録が残っておらず端だけにオンドルを作った正確な理由は分からないとしながら、「火をつければあずまやの内部も暖かくなっただろう」と述べた。

 また、朝鮮王朝第26代王・高宗の代に香遠亭の池でスケート大会が開かれたとして、窓を開けて景色を鑑賞する人のためにオンドルをドーナツ型に配した可能性があると推測した。

 このほか、調査団はあずまやが傾いた原因について、あずまやを支える6本の柱のうち東南方向の礎を支える平たい石である礎石に亀裂が見つかったと明らかにした。

 

 景福宮内部の乾清宮のほとりにある池の中央に浮かぶ香遠亭は慶会楼と並び称される美しい建築物で、1870年前後に建てられたとされる。文化財庁は2017年に香遠亭の解体・補修を決定した。

 宮陵遺跡本部は発掘調査の結果を反映してオンドルと煙道を復元し、部材を一部入れ換える方針だ。再公開は来年7月の予定。

最終更新:11/20(水) 17:09
聯合ニュース

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