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「IBMに買収されたが、これからも独立した立場だ」――Red Hat幹部、ブレない戦略語る

11/20(水) 17:00配信

ITmedia NEWS

 「Red HatはIBMに買収されるという大きな転換期を迎えた。今後はIBMと一緒にハイブリッドクラウドを推進していくが、Red Hatは独立した立場。Red HatはこれからもRed Hatだ」――。米Red Hatのバイスプレジデント、ニック・ポップマン氏は、同社がこのほど開いた方針説明会でこう語った。

【米Red Hatが目指す組織像】

 Red Hatは、オープンソースOSであるLinuxをベースにした商用OS「Red Hat Linux」などを長年にわたって提供。エンタープライズ環境でも利用できるLinux OSとして人気を博してきたが、2018年10月にIBMが買収を発表。19年7月末に取引が完了し、今後の事業展開に注目が集まっている。

 ポップマン氏は会見で「Red Hatは25年以上にわたりオープンソースで技術革新を推進してきた。業績面では16年続けて売上高を更新し、成長を続けている。これは今後も変わらず、ミッションやコミットメントも変わらない」と繰り返し強調した。

 同氏によると、Red Hatの成長の原動力は「オープンなテクノロジーとオープンな企業文化」。新しいデリバリーモデルの投入や、市場投入スピードの短縮といった企業努力を重ねることで、競合優位性を維持してきたという。

 こうした体制のもとで提供してきたオープンソースは、「いまやデジタルトランスフォーメーション(DX)を動かす重要な要素となっている」(ポップマン氏)といい、「IBMがRed Hatを買収したことが、そのことを証明している」と自信を見せた。

 IBMに買収されても変わらないミッションとして、ニック氏は「企業の変革の実現」を挙げた。そのために必要な要素として、システムとアプリケーションを開発・提供・統合する「オープンなアーキテクチャ」、ITとビジネスの部門を越えて作業を行う「オープンなプロセス」、組織間の連携を円滑にする「オープンな企業文化」の実現に取り組むと説明した。

 社外に向けた注力分野として、同氏は「Red Hat Open Innovation Labs」を紹介した。オープンソースのカルチャーとテクノロジーを応用し、顧客のビジネス課題の解決を支援する参加型ワークショップで、UNICEFなど世界各国の団体・企業が採用し始めているという。

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最終更新:11/20(水) 17:00
ITmedia NEWS

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