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営業マンが作る紙のカエルに反響、「リアルさと紙っぽさの共存」目指す

11/20(水) 6:30配信

オリコン

 今年1月、『お~いお茶』の段ボールで作った手のひらサイズの「カエル」が1.4万いいね!を集め話題となった。制作したのは、「切り折り紙」作家のヤムシスワークスさん。キャリア4年、昼間は会社員として働く兼業クリエイターだ。デジタル社会の現代において、紙とハサミだけで工作する「切り折り紙」に魅了されたクリエイターに、制作のきっかけとこだわりを聞いた。

【写真】これが紙?躍動するカマキリに組み立て前の「亀原型」まで”切り折り紙”名作集

■キャリア4年、人気クリエイターながら息子からはダメ出しも

――昼間は会社員として働かれているとうかがっています。

【ヤムシスワークス】 地方のとある小さなメーカーの営業マンです。

――意外です(笑)!技術職かと思っていました。営業マンからどのように兼業クリエイターに?

【ヤムシスワークス】 2015年、当時小学生だった息子が先に夢中になっていた「切り折り紙」に付き合っているうちに私の方が夢中になってしまいました。

――ヤムシスワークスさんの「切り折り紙」は、紙を下絵無しで切り抜いて立体的に制作されているそうですが、技術はどのように学ばれたんですか。

【ヤムシスワークス】 先輩作家の中に基本的な作り方の動画を公開したり、型紙付きの本を出されたりしている方々がいるんです。小学生だった息子がそれらを参考に作るのを隣で見ているうちに自然と基本が身につきました。その後、先輩作家の皆様との交流の中でヒントをいただいたり、試行錯誤しながら今に至ります。あとはひたすら数をこなしているうちにだんだんと自分に合った構造が理解出来てきました。

――「切り折り紙」に対するご家族の反応はいかがでしょうか?

【ヤムシスワークス】 最近は、一緒に暮らす家族は見慣れているからか反応は薄いです(笑)。切り折り紙の先輩である息子(現在中3)からはダメ出しもよくあります…。ただ、家族みんなが昼仕事している私の限られた制作時間確保にはかなり協力してくれて、非常に感謝しています。

――家族あっての「兼業クリエイター」なんですね。それにしても、SNSを拝見すると「カエル作品」尽くしです。制作当初は昆虫の作品などもあったようですが…。

【ヤムシスワークス】 実は昔から無類のカエル好きでして、数年前まで結構な数のカエルを飼育していたほどです。切り折り紙を始めた頃は虫ばかり作っていたのですが、当時からカエルは作りたいと思っていました。昆虫のように節目がなくのっぺりした構造のカエルは切り折り紙との相性はあまり良くないんですけど、どうしてもカエルを作りたくて色々試行錯誤してやっとカエルを作れるようになると、楽しくて楽しくて止まらなくなってしまいました(笑)。

■予想外の大反響に驚き、お気に入りは架空のキノコシリーズ

――1月にSNS上で公開した『お~いお茶』の段ボールで作ったカエルは大反響でした。

【ヤムシスワークス】 予想もしない反響にとても驚きました。実はその頃、普段使う紙以外の材料を色々試して、素材比べをしていたんです。そんな時、うちに転がっていた綺麗な緑色の段ボールを見て「カエルにちょうどいいな」と。軽い気持ちで作ってTwitterに上げたら、またたく間に1万RTを超えて(笑)。でもこれは、作品の出来栄えよりも「身近な飲料の段ボールがまさかのカエルに!?」という意外性への反響だったと思っています。

――ご自身のお気に入りは?

【ヤムシスワークス】 カエルから生える謎のキノコ「ビキャクダケ」のシリーズです。もちろんそんなキノコは現実には存在しません(笑)。

――足が生えたキノコとカエルのシリーズですね。SNS上でも新作を楽しみにするファンの声が多数あがっています。

【ヤムシスワークス】 「ビキャクダケ」は、ある日突然カエルの頭から生えてきて、ある程度成長すると、足が生えて自分で歩き、宿主のカエルの後をつきまといます。宿主のカエルは初め戸惑いますが、だんだんとキノコはカエルにとってかけがえのない存在となっていきます。私の作品のストーリーは基本的に見る方の自由ということにしていますが、唯一自分でストーリーを語っているシリーズです。

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最終更新:11/25(月) 23:25
オリコン

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