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タレント不祥事のリスクも回避? 大手企業がアニメCMに続々参入のワケ

11/20(水) 8:40配信

オリコン

 近年、アニメを使ったテレビCMやWEB動画が相次いで制作されている。チョコレートバーブランドの『スニッカーズ』は、人気漫画『進撃の巨人』とコラボレーションしたWEB動画を展開。さらに「トントントン、ヒノノニトン」でおなじみの日野自動車も、オリジナルアニメを使った動画をWEBで公開中だ。一見、アニメと無縁と思われていた企業までもが、なぜアニメでの訴求を図っているのだろうか。そこには、タレントによる不祥事で広告打ち切りといったリスクを回避する動きも多分に潜んでいるようだ。

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■大友克洋×宇多田ヒカルの豪華コラボ! 日清『FREEDOM』がもたらしたその後の影響

 2000年代までタレントや著名人を起用した広告が主流の中、2006年、あるオリジナルアニメCMが放送される。日清食品『カップヌードル』のCM『FREEDOM』シリーズだ。

 同シリーズは、『カップヌードル』の発売から35年のタイミングで行われたプロモーションの一環で制作。『AKIRA』などで知られる漫画家で映画監督の大友克洋氏が監修し、「23世紀。人類は月に移住していた。」という設定から始まるSFストーリーは、当時の若者に大きな反響を巻き起こした。またシンガー・ソングライターの宇多田ヒカルが、同CMのために楽曲を2作(「This is Love」、「Kiss & Cry」)書き下ろしたことも話題に。さらにCMを皮切りに、オリジナルアニメの製作、小説やグッズ展開など、複数のメディアを巻き込む新たな広告展開にも注目が集まった。

 以降、大手企業によるアニメCMが相次いで制作される。12年から始まった「家庭教師のトライ」のCM「教えて!トライさん」は、アニメ『アルプスの少女ハイジ』の原画との合成が人気となり、現在まで続くシリーズCMとなっている。またみそ最大手のマルコメは、14年から家族をテーマにしたアニメCMを放送。小学1年生の息子を育てるシングルマザーの生活を描いたストーリーに対し、ネット上では「切なすぎる」、「泣きそうになった」との声が上がっている。

 今夏には、新海誠監督のアニメーション映画『天気の子』と、スペシャルパートナーの大手7社によるコラボCMが放送され、スポンサーや提供が入れ替わる演出に「粋さがすごい!」と注目が集まった。

 一方、日清食品が今年1月に展開したアニメCMでは、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手の肌の色をめぐり議論となり、公開中止となる事態に陥った。今後はアニメCMにおいても、どこまでリアルを表現するべきなのか、より慎重さが求められている。

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最終更新:11/25(月) 2:55
オリコン

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